『リサーチ(市場調査)』は、マーケティングを実行するために重要なカギ

『リサーチ(市場調査)』は、マーケティングを実行するために重要なカギ

公開日:2020年9月28日

キャリアップセミナー

9月19日(土)、オンライン『キャリアップセミナー(マーケティング)』第3回目となる講義が行われ、1年生~4年生まで約15名が参加しました。

今回の講師は、⽇本ベーリンガーインゲルハイム(株) 経営企画部マネージャーの高嶋さやか氏。『⼥性のマーケティングキャリアと製薬会社のマーケティングリサーチ』をテーマに、自身のキャリアの道のりや、医薬品のマーケティングおよびマーケティングリサーチについてお話しいただきました。

明確なキャリア設計で目標実現&ステージアップ

ベーリンガーインゲルハイムは、ドイツの製薬会社で、世界におけるトップ20製薬企業のひとつ。高嶋氏は現在、医療用医薬品ビジネスを行う日本ベーリンガーインゲルハイム(株)の経営企画部で、マネージャーとして既存製品・新製品の市場調査、売上予測を担当されています。そんな現在から過去を紐解きながら、高嶋氏は自身のキャリアの道のりについて話されました。

キャリアップセミナー

10歳から14歳までお父様の仕事の関係でブラジルに住んでいた、という高嶋氏。現地ではアメリカンスクールに通い、帰国後は慶応義塾大学でマーケティングとメディアリテラシーを専攻。キャリアのスタートは、現在の仕事からは想像のつかないローカルテレビ局でした。その後、マーケティングの仕事をするため、また語学を生かして世界中どこでも生きていける人間になりたいと、世界最大のグローバル企業であるマーケティングリサーチ会社に転職。この背景には、「マーケティング部門で働くにはまずリサーチが大事」「30歳くらいまでには有名企業で働きたい。そのために、有名企業をクライアントに持つ会社で働こう」という、明確な自身のキャリア設計がありました。

次に、高嶋氏は『ヘルスケア業界』へ狙いを定め、専門のスキルを身につけるべく製薬専門の市場調査会社へ。そして30歳のとき、目標通り、誰もが知る有名企業へ転職されるのです。その後も、「人脈を活用しながら、一度は新製品の立ち上げを経験したい!」と、パリを本拠とする製薬・バイオテクノロジー企業へ移り、「プロダクトマーケティングよりもっと大きな視点でビジネスを考えてみたい!」と、現職へと至ります。

着実に自身の思いや目標を実現されてきた高嶋氏のお話しには、これから就職活動へ向かっていく学生にとっては、たくさんのヒントが散りばめられていました。

マーケティングを実行するためのキーは『市場調査』

キャリアのお話の次は、この日のテーマである『医薬品のマーケティングリサーチ』について。そもそも、医薬品とは何なのか。医薬品のマーケティングはほかとどう違うのか。加えて、医薬品のプロモーションとはどういうものなのか。そこに紐づく『MR』という仕事とは? 高嶋氏は、学生がイメージしやすいよう、ドラマのタイトルを出したりしながら、わかりやすく説明されていました。また、実際の医薬品広告や国内外のDTC(Direct to Customer)マーケティングの例を挙げ、その特徴についても詳しく解説。

キャリアップセミナー

薬は、発売後に自動的に選ばれるものではないため、自社の薬が売れるためにはどうすればいいか。ここから、医薬品のマーケティングリサーチについてのお話しへ。製薬会社が働きかけるcustomerは、医師、患者、地域社会、国など、多岐に渡ります。ただ、マーケティングを実行するうえでやるべきことは、環境分析・SWOT分析などほかの消費製品と同じだ、と。
customerの本当のニーズは何なのか。どのようなメッセージが有効なのか。新しい製品はどれくらい売れるのか。高嶋氏は、「実態を把握し、顧客満足度や将来予測など、あらゆることを分析するためには、市場調査がキーとなってくる」と、話されました。

どんな経験も、将来に生かすかどうかは自分次第

最後に、高嶋氏は自身の経験を通して、「必ずしも、最初からすべてを決めてキャリアを描く必要はありません。いろいろな経験を積み、そのなかで興味を持ったものやモチベーションを感じたとき、アクションを取ればいい。ただ、漠然とでもいいので、何かしらの大きな目標があると自分の取るべき行動の指標になります。どんな経験も、将来に生かすかどうかは自分次第」と、学生たちにアドバイスとメッセージを送り、講義を締めくくりました。

全4回のキャリアアップセミナーも、いよいよ次回で最後。
最終回は、『⾦融機関のマーケティング』について学びます。

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