金融機関のマーケティングとは? 夢の種を咲かせようと歩み続ける卒業生が伝授!
公開日:2020年10月5日
9月27日(日)、最終回となる『キャリアップセミナー(マーケティング)』の講義を実施しました。
今回のテーマは、『⾦融機関のマーケティング』。但陽信用金庫姫路西支店で窓口業務に携わる渡邊あかね氏を講師に迎え、お客さまとの関係づくりや年金制度についてお話しいただきました。
渡邊氏は、本学の卒業生。在学時は、この日の担当教員である商学部マーケティング学科・後藤こず恵准教授のゼミ生として、神戸研究学園都市大学ゼミ対抗プレゼンテーション大会『2013 阪急阪神ホテルズ杯』(神戸学生イノベーターズ・グランプリ(I-1グランプリ)の前身)に参加し、優勝した経験もあります。
この日は、渡邊氏のお話しの前に、後藤准教授が『マーケティング』についてのミニ講義を実施。そもそもマーケティングとは何か? そのプロセスとはどういうものなのか? について説明した後、リサーチ、戦略(STP)・戦術(4P+3P)・購買意思決定の過程などを具体的に解説。その後、『金融業』について、その仕事や金融機関の種別などの基礎的な知識について話しました。
後藤准教授の話を引き継ぐ形で、渡邊氏は但陽信用金庫の概要や実績、当金庫が2019年に参画(協力)したプロジェクトをいくつか抜粋して紹介。そのほとんどは、観光振興の仕組みづくりや地域ブランドの育成事業など、地域創生および活性化のための事業推進の支援になります。また、バス旅行やゲートボール大会、ゴルフコンペを企画・実施したり、地域のお祭りやイベントにボランティアとして参加したり。お客さまとの出会いや地域とのふれあいを大切にするとともに、『お客さま同士の相互交流』となるような企画を積極的に行っているといいます。
そして、ここからは具体例を挙げながら年金制度について説明されました。この日、渡邊氏が事例として紹介したのは、『ideco』。税制優遇が受けられる、国の法律で定められた、今話題の個人型確定拠出年金です。その特徴やメリットを、実際の年収例をもとに解説しました。
その後、学生たちは『idecoのプロモーション施策』についてグループワークを実施。どのような人たちをターゲットとするのか? そのターゲット層はどのような意思決定の段階にあるのか? それらを踏まえて、どのようなプロモーションを行うとよいか? を、各グループごとに話し合い、発表。渡邊氏は、的確な分析や学生ならではの斬新な発想に感心されていました。
全4回にわたり行われてきた『キャリアップセミナー(マーケティング)』。今年度はオンラインでの実施となったため、例年と同じようなグループワークやディスカッションはできませんでしたが、卸売・広告・製薬・金融それぞれの業界のこと、各業界におけるマーケティングの実践について、詳しく学ぶことができたと思います。
今回のセミナーで学んだことはもちろん、オンラインという状況のなかでのディスカッションやグループワークの経験を、ぜひこれからの学生生活・就職活動に生かしていってほしいです。