今年は2部制・時間短縮で実施。【2020年度 学部卒業式・大学院修了式】

今年は2部制・時間短縮で実施。【2020年度 学部卒業式・大学院修了式】

公開日:2021年3月27日

卒業式

3月19日(金)、【2020年度 学部卒業式・大学院修了式】を神戸ポートピアホテルにて実施しました。

今年度は、感染防止策を講じたうえで卒業式・修了式を実施しました。国・自治体のガイドライン等を考慮し、卒業式は2部制とし、参加は卒業生・保護者・教職員に限定に。

式典では、各学部・学科の代表者に藤井啓吾学長より卒業証書と学位記が授与。藤井学長はその後の式辞で、社会人としての一歩を踏み出す卒業生に『3つのお願い』について話し、エールを送りました。

また、1部と2部の学部卒業式の間には、大学院修了式と学生表彰式も行いました。

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、卒業生をこれまで育ててこられた、保護者の皆さま、ご家族の皆さまにも、心よりお祝い申し上げます。

皆さんが本学を巣立って行かれるにあたり、私から皆さんにお願いしたいことを3つ、お話ししたいと思います。

まず一つ目ですが、卒業後も学び続けてほしい、ということです。今や、人生100年時代とも言われるように、皆さんが社会に巣立ってから経験する時間は、これまで学校で過ごした毎日よりも、ずっと長い時間になります。みなさんが、大学までに学んだことを通じて、どのようにして物事を学んだらいいのかということはだいたい身についたと思います。

これまで学校で学んだことというのは、これからの皆さんの基礎になると思いますが、一方で、世の中はものすごい勢いで変わってきています。この1年間で皆さん痛感したと思いますが、これまで予想しなかったようなことが起こって世の中がガラッと変わってしまうということが、これから社会人として生活をする中で、他にもいろいろ起こってくると思います。
そういう時にこそ、それをチャンスととらえて、新しいことを学んでいってほしいと思います。ただ「学ぶ」と言っても、これまでの学校のように先生から教えられたことを吸収していくことも必要ではありますが、もっと大事なことはやはり自分の頭で考えるということです。皆さんには、本学で学んだことを通じて、この「自分の頭で考える」という力も随分身についたと思いますが、これからがいよいよその力を発揮するときです。実際に社会に出てみると、目の前の仕事や、自分や自分のまわりの人との関係で、さまざまな困難や課題に直面すると思います。そんな時に、それを乗り越え、答えを見つけていくためにも、自分の頭の中にいろんな引き出しを持っていてほしいと思います。課題を乗り越え、答えを見つけるためには、様々なアイデアを出していく必要がありますが、それは突然降ってわいてくるわけではありません。いろんなアイデアというのは、人間が長い間に培ってきたアイデアの組み合わせを変えていくことで生まれてきているのがほとんどだと言われています。そういう意味では自分の中にいろんなアイデアの引き出しを持っていること、そのために学び続けることが皆さんに必要になるのではないかと思います。

2つ目は、これは、と思うことは最後までやり抜いてほしい、考え抜いてほしい、ということです。皆さんのこれからの人生の中でここが踏ん張りどころだと思うところが何度かあると思いますが、そういったときは自分がこれだと思う事をやり抜いてほしい、ということです。ただし、自分の目指したように物事はなかなか進まないと思いますし、自分一人ではできないことというのはいくつもあると思います。ただ、そういうときに途中であきらめてしまったり、他の人のせいにして、自分としては納得できないような取り組み方で済ませてしまった場合、自分には何も身につかないものです。一方で、小さなことでもいいので、とことん自分が納得いくまでやり抜いたという経験を一つ一つ積み重ねていくことによって、自分自身が成長していくことができると思います。人生というものは同質の時間が延々と続くというよりは、皆さん一人ひとりにとっての勝負時・頑張り時というものがきっとあると思います。そこで頑張っておかないと、後々やりたくなっても、もう遅いということもありますし、中途半端な取り組みとなってしまうと何も自分の身にもつかないということになってしまいます。そういう時にこそ、とことん自分が納得するまでやり抜いていただきたいと思います。

3つ目ですが、最後まで自分を諦めないでほしい、ということです。ここまで、学び続けてほしいとか、やり抜いてほしいとか申し上げましたが、そうはいっても、いつもそういったことばかり続けられるものでもありません。皆さんは、本学でこれまで学んでこられた間に、何度も、「ネアカ、のびのび、へこたれず」という言葉を耳にしてこられたと思います。言うまでもなく、本学を創立された中内功さんが座右の銘とされていたことばですが、私は、この3つの中でも「へこたれず」というところが一番大事なところだと考えています。長い人生、幾度となく、つまずいたり、思いどおりにならなかったり、ということが起こると思います。他の人が自分の思い通りにならないというのは当たり前のこととして、自分自身が思い通りにならないことが一番悔しいものです。どれだけ頑張っても思い通りにならないことは、たくさんあります。そんな時でも自分を諦めず、へこたれないで前を向いていただければと思います。そして、そんなときに力になるのが、本学で出会った、仲間や先輩や、先生や職員です。どうか、自分一人ではどうにもならないと思った時にこそ、そういった人たちのことを思い出して、いつでも会いに来ていただければと思います。

以上、学び続けること、やり抜くこと、自分を諦めないこと、の3つをお願いして、私からのお祝いのご挨拶といたします。

改めまして皆さん、本日はご卒業おめでとうございます。

2021年3月19日
流通科学大学 学長 藤井 啓吾

式典後はみな、限られたわずかな時間のなかで、ともに学び過ごした仲間やお世話になった教職員とささやかな語らいの場を持ち、学生生活最後のひとときを過ごしました。

厳しい状況かつ大きな変化のなか、社会へと巣立っていく卒業生たち。大学生活を通して、出会った仲間、学び得たすべてを大切に、これからの人生を切り拓いていってほしいと思います。

卒業生の皆さまのますますのご活躍を祈念しています。

ご卒業、おめでとうございます。

当日の様子

卒業生

盛装で会場へ向かう卒業生

盛装で会場へ向かう卒業生

学長式辞

学長 藤井啓吾

学長式辞

卒業生答辞(1部)

卒業生答辞(1部)

卒業生答辞(2部)

卒業生答辞(2部)

学生表彰式

学生表彰式

大学院修了式

大学院修了式

別会場で卒業証書・学位記授受

別会場で卒業証書・学位記授受

大学院修了式

写真撮影用看板を前に

友人との語らい

教員との語らい

友人や教員との語らい

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