留学生の活躍の場として【RYUKA日本語プレゼンテーションコンテスト】を新設
公開日:2022年12月23日
12月14日(水)、留学生を対象とした【RYUKA 日本語プレゼンテーションコンテスト】を実施。15チーム・42名が参加しました。
本学には、20の国と地域からの留学生約800名が在籍。日々熱心に学ぶ留学生たちに、「さらなる活躍の場を用意したい」と、今年度新設した本コンテスト。プレゼンテーションを通じて、日本語の表現力はもちろん、日本や自国の文化への理解など、異文化コミュニケーション能力を身につけることを目的にしています。
第1回目となった今回。リサーチ部門とプロジェクト部門の2つの部門を設定して行いました。リサーチ部門は、『自国の文化』をテーマに、調査・特徴の分析を行い、結果・結論を発表する“成果発表型”のプレゼンテーション。一方、プロジェクト部門は、『異文化コミュニケーション』をテーマに大学生活または社会に存在する課題を考え、改善策を提案する“課題解決型”プレゼンテーションとなっています。
リサーチ部門には10チーム・23名、プロジェクト部門には5チーム・19名がエントリー。日本語教育担当の教員4名が留学生たちのプレゼンテーションを審査し、その合計得点で順位を決定していきます。
今回参加したのは、中国・韓国・ベトナム・スリランカ・インドネシア・ミャンマー・モンゴルの留学生たち。それぞれが、さまざまな視点から『自国の文化』や『異文化コミュニケーション』について調査・発表を行いました。
聞き取りやすい流暢な日本語で発表する留学生もいれば、途中で言葉が出てこなくなるなど、日本語での発表に苦戦する留学生がいたり、なかには審査員を巻き込むパフォーマンスを見せる留学生も。発表時の様子はそれぞれでしたが、参加した留学生全員が懸命に取り組み、テーマに則った素晴らしいプレゼンテーションを披露してくれました。
12月21日(水)【RYUKA 日本語スピーチコンテスト】表彰式
12月21日(水)、【RYUKA 日本語プレゼンテーションコンテスト】の表彰式を実施しました。
コンテストでの審査により、各部門とも最優秀賞・優秀賞・特別賞・奨励賞の4つの賞が決定。受賞者(チーム)には、日本語教育の担当教員である辻周吾准教授より表彰状と副賞が授与されました。
辻准教授は、式の最後に「今回の経験を生かして、来年もぜひ参加してほしい」と、留学生たちに話しました。
日常会話とは違う日本語の表現力を学ぶことはもちろん、日本や自国の文化への理解を深め、文化の異なる人たちとのコミュニケーション能力を養うことができる本コンテスト。来年度は、より多くの留学生に参加してほしいと思います。
リサーチ部門
受賞 | 発表テーマ | 代表者名 |
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最優秀賞 | 路上飲食文化 | グエン クアン ヒエン (2年生) |
優秀賞 | マクドナルドからみるスリランカの食文化 | ニメシャ ジャナニ サマラシンハ (4年生) |
特別賞 | 現代中国におけるライブコマースの文化的特徴について | シュエ プージン (3年生) |
奨励賞 | 中国の“海底撈火鍋”のマーケティングについて | タン コウウン (2年生) |
奨励賞 | ベトナムの旧正月 | グエン ヒエン フォン リン (2年生) |
奨励賞 | ベトナム旧正月「テト」 | グエン フィ イェン (1年生) |
プロジェクト部門
受賞 | 発表テーマ | 代表者名 |
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最優秀賞 | 空気を読む力は必要か? | ネン カリナ (3年生) |
優秀賞 | 日本国内におけるeコマースのビジネスの提案 ー中国人留学生が抱える消費行動のギャップからー |
チョウ シンコウ (3年生) |
奨励賞 | 外国人が絶望する日本語の表現の曖昧さ「大丈夫」 | ファン ティ ラム オアン (2年生) |
奨励賞 | 外国人留学生の医療機器受診におけるコミュニケーションの課題 ー課題解決に向けた日本語のロールプレイの提案ー |
チョウ ヨエイ (3年生) |
特別賞 | 医療受診で外国人留学生が必要とされる語彙について ー受診にかかわる日本語の語彙リストの作成ー |
グエン ティ トゥイ (3年生) |