応募が殺到。初めての『キャリアップセミナー(観光振興・地域創生)』を開講
公開日:2023年3月13日
2月20日(月)~22日(水)の3日間、『キャリアップセミナー(観光振興・地域創生)』を開講。本学を含む5大学の学生40名が参加しました。
【キャリアップセミナー】とは、他大学の学生も参加可能な短期集中オープンプログラムです。今年度から、「観光振興」「地域創生」をテーマとする、新たなキャリアアップセミナーをスタート。講師には、実際に観光振興や地域創生に積極的に関わる企業や団体のトップ・管理職の方々を招聘し、取り組んでいる事業や業界の現状、将来の展望や可能性についてお話しいただきます。また、学外での施設見学も実施。学生にとって、知識を得るだけでなく、自分自身のキャリアデザインを考える絶好の機会です。
1日目:2月20日(月)
開講初日のこの日は、午前中に学内で講義を受講し、午後からは学外へ。寒風吹きすさぶなか、神戸市内2施設へ足を運び、説明を受けて館内見学を行いました。
午前
【講義①】
『ANAグループの地域創生の取り組み
~地域連携による活性化の推進~』
株式会社ANA総合研究所
代表取締役社長 阿部信一氏
【講義②】
『SETOUCHIを世界一の観光地にするために』
株式会社瀬戸内ブランドコーポレーション
代表取締役社長 井坂晋氏
午後
【施設見学①】神戸みなと温泉 蓮
【施設見学②】フェリシモ チョコレート ミュージアム
2日目:2月21日(火)
2日目のこの日は、学外プログラムとして、朝から淡路島へ。株式会社パソナグループの関連施設を見学しながら、淡路島での同社による地域創生への取り組みを学びました。
『淡路島での地域創生事業について』
グループHR部 HCMグループ
グループ長 中澤拓己氏
HCMグループ サービス採用ユニット
アシスタントリーダー 岸本芽衣氏
のじまスコーラ見学
オーシャンテラス(ランチ)
今回、株式会社パソナグループのご厚意で、学生たちにランチをご用意いただきました。
ランチ交流会ということで、各テーブルに同社社員の方が1名同席。食事と交流を楽しみました。せっかくの機会ということもあり、積極的に質問をする学生たち。その一つひとつに、丁寧に答えていただき、どのテーブルも会話に花が咲いていました。
ニジゲンノモリ見学~NARUTO アトラクション体験~
淡路島での施設見学の最後は、ニジゲンノモリ。ここでは、単なる観光客としてではなく“おもてなしをする側/観光施設を経営する側”の視点を持って、人気漫画『NARUTO』のアトラクションを体験しました。
国際会議場~アバター体験~
この日最後となるプログラムは、株式会社パソナグループが取り組む『アバタープロジェクト』の担当者による講義。取り組みの概要などについてお話をお聞きしました。講義の途中では、実際に学生たちがアバターに挑戦する場面も。
講義の後は、1日を締めくくるグループワークを行い、今回訪問した3施設に対しての提案を考え、発表を行いました。テーマは、「私たちのグループは、●●をこう進化させます」。学生たちの提案を聞いた株式会社パソナグループの方からは、「実はすでにやっている」「参考になった」といった講評をいただきました。
朝から丸1日、淡路島で過ごした学生たち。現地に赴き体験を通して学ぶことで、座学だけでは気づけなかったこと、感じられなかったこと、がたくさんあったようです。
3日目:2月21日(火)
最終日は、これまで2日間の学びや体験を踏まえ、よりローカルな地元の団体・企業合わせて3社が考える観光振興・地域創生について学びました。
【講義①】
『DMOの役割と神戸観光局』
一般財団法人 神戸観光局 専務理事 中西 理香子氏
【講義②】
『神姫バスが考える観光振興・地域創生』
神姫バス株式会社 地域事業本部 地域事業推進課
神戸チーム長 後藤健太氏
【講義③】
『六甲山観光が考える観光振興・地域創生』
六甲山観光株式会社 取締役 上田 準氏
(運輸部・経営管理部担当、観光事業部副担当)
観光振興・地域創生をテーマに、さまざまな視点から、各企業・団体の事業や取り組み、考え方に触れた学生たち。最終日の講義終了後には、各グループでディスカッションを行い、3日間を改めて振り返り、グループごとに『印象に残ったこと』や『学びになったこと』などを発表しました。
そして最後に、今回の担当教員である人間社会学部観光学科・山川拓也准教授による総括を行い、参加学生の代表に修了証書を授与しました。
午後からは、この日講義を行った神姫バス株式会社や六甲山観光株式会社、また前日に施設見学を行った株式会社パソナグループなど、観光振興・地域創生に関わる企業5社による学内企業説明会※を実施。3年生たちは、3日間での学びを経て、これまでとは違った視点で企業説明会に臨むことができました。
※)本学の学生を対象とした企業説明会。今回は、キャリアアップセミナーのプログラムの一環として、本セミナーを受講した他大学の学生に限り参加可能にしています
どの学生も、集中を切らすことなく、前向きに取り組んでいた本セミナー。グループワークの時間を多く取ったことで、インプットとアウトプットの循環が行われ、より気づきや学びを深めることができました。また、大学の垣根を越え、同じ時間・学び・考え・価値観などを共有できたことも、視野を広げる貴重な経験となったようです。
今回のセミナーを通して、多くの学生たちが話していたのが、「地域創生=行政というイメージが変わった」「将来の選択肢が広がった」ということ。知識や情報を得るだけでなく、物事をさまざまな角度から見られる広い視野を身につけることができ、学生たちにとって記憶に残る濃密な3日間となりました。