実践に挑んだ【キャリアアップセミナー(流通・マーケテイング)】が終了!
公開日:2023年9月19日
スペシャリスト育成を目的に、各業界の現状やプロのノウハウを短期間で集中して学ぶことができる【キャリアアップセミナー】。本学独自の人材育成プログラムです。
例年と違い、今年度の【キャリアアップセミナー(流通・マーケティング)】は、『流通部門』と『マーケティング部門』2つのプログラムを実施しました。
【流通部門】
一足早く、6月18日(日)にスタートした『流通部門』。
今年は大学を飛び出し、 “神戸の台所”と称される東山商店街を舞台に、今夏、4年ぶりに開催される「湊川夜市」の企画・運営に取り組みます。
6月18日(日) キックオフミーティング
初回となったこの日は、東山商店街内の会議室でキックオフミーティングを実施。東山商店街の担当者、今回ご協力いだたく外部講師、この日参加できた学生15名が自己紹介を行った後、商店街の現状や湊川夜市の概要・注意事項などについて説明を受けました。
全員で約1時間ほど商店街を散策した後、チームごとに全体企画のアイデア出しと絞り込み、昼食をはさんで、企画案の作成・発表。講師からの講評を受けた後は、準備項目の洗い出しや事業収支、購入資材の検討などの事業計画案を作成しました。
これまで「湊川夜市」は、地域の方々が中心となって運営してきました。しかし、高齢化が進んだことから、コロナ禍を転機ととらえ、今年は大学生や高校生といった若者の積極的な参画を企図。その思いを受け、本セミナーを通して、参加学生約20名が4年ぶりの夏のイベントをより一層盛り上げます。
次回は、8月19日(土)。各チームで必要な買い出しや試作を行います。それまでの約2カ月間は、準備すべき内容を整理するなど、チームごとにミーティングやディスカッションを重ねていきます。
学生が主体的に「湊川夜市」を企画・運営することにより、主体性・企画力・実行力を身につけること。また、商店街や商店主との協働、住民や買い物客との交流などを通じて、社会と関わりを持ち、『なりたい自分』から『できる自分』に成長するきっかけを作ること。それを、本セミナーの目的としています。
8月19日(土) 試作・試技
『湊川夜市』まで1週間となった8月19日(土)。学生たちは、本番を見据えての試作と試技を行いました。
前回のキックオフミーティングで、4チームに分かれて企画出しを行った結果、学生たちが担当することになったのは、焼きそば・かき氷・ワッフル・綿菓子・スーパーボールすくい・輪投げ・射的・モルックの計8つ。
この日は、チームごとに担当の試作や試技を行い、当日に向けての改善点や注意点などを確認・共有しました。
本番まで1週間、ということで気合が入ってきた学生たち。それぞれ、事業収支も練り込んで当日に臨みます。
8月23日(土) 湊川夜市当日
いよいよ湊川夜市当日を迎えた8月26日(土)。4年ぶりの開催とあって、17時の開始前から20時半の終了まで、商店街は多くの人で賑わいました。
チームごとに早くから東山商店街の会議室に集まり、最後の準備に奔走。開始2時間前には全体会議を行い、商店街の方から目的の確認や留意点について改めて説明がありました。続いて、長坂教授より各チームに応援に入ってくれる助っ人の方々を紹介。その後は、各チームに分かれ、助っ人の方々との情報共有や最終確認を行いました。
この日は、16時に商店街内の店舗が閉店。夜市開始までの1時間で店舗設営&営業準備をしないといけないとあって、自分たちの出店エリアの店舗が閉まったのを確認すると、全員で協力しながら設営を開始する学生たち。そんな姿を横目に、商店街には次々と人が集まりはじめていました。
そして17時。4年ぶりの夜市のスタートがアナウンスされると、スーパーボールすくいや射的に子どもたちが殺到。その流れに押されるように、輪投げやモルック、綿菓子、かき氷のエリアにも多くの人が。また、夜に近づいていくごとに、焼きそばやワッフルの前にも行列ができていました。
特に人が多かった学生たちの出店エリア。行列ができていることもあって、すれ違うことも難しいほどの、人、人、人。その熱気に押されながら、また拭っても拭っても汗が噴き出す暑さのなか、それでも笑顔で接客する姿が印象的でした。
怒涛の3時間を走り切った学生たち。終了後は振り返りを行い、経費や売上、利益を報告しました。暑さはもちろん、久しぶりの開催を楽しみに集まった人の多さと熱気。疲労もあったと思いますが、初めてのチャレンジを経て学生たちの顔は達成感に満ちていました。
【マーケテイング部門】
9月4日(月) 消費生活センター見学&グループワーク
先に開始・終了した『流通部門』に続き、9月4日(月)には、【キャリアアップセミナー・マーケティング部門】がスタート。夏休みのなか、20名の学生が参加しました。
初回となったこの日は、「消費トラブルを防止するための効果的な取り組みを提案する」というテーマに倣い、神戸市消費生活センターを訪問しました。
同センターの方より、消費者問題への対応や消費生活センターの役割、「消費トラブルに関するWEB上での啓発の現状と課題」について説明を受けた後、施設を見学。学生たちは、説明に耳を傾けながら、設置されたさまざまな啓発パンフレットを手に取り、真剣に見入っていました。
午後は、同センターにおける現状の大きな課題である、
- 若年者に“自分ごと”として消費トラブルの情報を取得してもらう(共感)
- 若年者自らが「広げていきたい」と思うようなコンテンツ・仕組み作り
のうち、❶についてのグループディスカッションからスタート。
続いて、講師であるアサヒ印刷株式会社の方による「SNSを使って若者の消費者トラブルを阻止しよう」をテーマとした講義。ビジネスにおけるSNSの使い方、SNSマーケティングなどについて学んだ学生たちは、❷の課題を解決するため『同世代の詐欺被害を啓発できる動画』を作成することに。
まずは、動画の企画について各グループでディスカッション。テーマやPR方法・利用場所、拡散方法などについて話し合いました。その後、動画制作のための絵コンテ作成について説明を受けた学生たち。自分たちの企画をもとに、試行錯誤しながら絵コンテを作成していきました。
9月6日(水) SNSコンテンツ制作
2日目は、実際の動画を使った個人作品の制作にチャレンジするところから、講義がスタートしました。
無料の編集ソフトを使用して、動画に画像や音楽、字幕を入れながら、一人ひとりが作品を作り、各グループ内で発表。その作品を通して、それぞれの得意分野を見つけ、役割分担を決めたら、グループの動画作成へ。メンバーで協力しながら、丸1日かけて制作・編集に取り組みました。。
完成した動画は、拡散を促す文言とともに、学生自身のアカウントからSNSへ投稿。アクセス数や表示数などのデータも分析し、次回のプレゼンテーションに臨みます。
9月8日(金) プレゼンテーション会&表彰式
セミナー最終日となった9月8日(金)は、午前中にプレゼン資料を作成、午後からプレゼンテーション会に臨みました。
2日目の最後に、各自のSNSに投稿した結果を確認。動画の再生数、投稿のリポスト数、ハッシュタグ利用数などを集計した数字も加え、プレゼン資料を作っていきました。
そしていよいよ、本セミナーの締め括りとなるプレゼンテーション会がスタート。全5チームが、それぞれ制作した動画、テーマや効果、PR方法などについて発表しました。
審査員は、神戸市消費生活センターの担当者3名と講師3名。学生たちの発表を、『新規性』『実現可能性』『表現力』の評価基準で審査し、最優秀賞と優秀賞を決定しました。ただ、審査が難航したため、急遽、特別賞を制定。全3チームが表彰を受けました。
その後は、審査員6名によるフィードバック。各チームに対して、提案内容、動画、プレゼンテーションについて『良かった点』『改善点』などが伝えられました。
3日間の取り組みを通して、さまざまなことを得た様子の学生たち。コミュニケーション力や協働力はもちろん、消費者のニーズを理解すること、相手に伝わる明確なプレゼンテーション、また生活の一部となっているSNSをビジネスで活用する難しさ、など多くのことを学んだようでした。
\ 学生が作成した啓発動画を神戸市公式“X”で配信頂きました!/
学生が作成した啓発動画を
神戸市公式“X”で配信頂きました!
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— 神戸市広報 (@kobekoho) January 25, 2024
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