座学と実践で“営業の極意”を学んだ【キャリアアップセミナー(マーケティング)】
公開日:2024年10月18日
10月6日(日)『キャリアアップセミナー(マーケティング)~営業の極意編~』を開講しました。
“営業”をテーマにした初めての講義となったこの日。ダイキン工業株式会社 執行役員 空調営業本部長の石井克典氏を講師に迎え、“営業の極意”についてお話しいただきました。
【キャリアアップセミナー】は、スペシャリスト育成を目的に行っている、本学独自の人材育成プログラムです。現在、『マーケティング』『リテール』『起業・事業承継』『観光振興・地域創生』『ホテル・旅館』『ブライダル』の6つのプログラムを開講。今年度の『マーケティング』は、“地域ブランディング”と“営業”の2本立てで実施しました。
1限:講義『営業とは何か』
最初の講義では、会社の事業概要や経営戦略、国内における営業戦略について具体的に説明。冒頭、「わからないことは遠慮せず質問するように」と伝えたこともあり、説明後には学生たちから質問が投げかけられていました。その一つひとつに丁寧に答えながら、逆質問で返す石井氏。学生たちにとって、考えを深める良い機会をとなりました。
その後も、学生たちとの対話を大事にしながら、企業の姿勢を象徴するエピソードや、企業価値を高めていくための具体的な戦略について説明。会社の成長の鍵として、企業風土が根底にあることにたびたび触れられていました。
2限:講義『優秀な営業マンの特徴』
活発な質疑応答からスタートした2限目。学生たちからの質問が落ち着くと、石井氏は営業マンにとって大事な4つのポイントを紹介。自身の経験を交えながら解説していきました。
続いて、「じゃんけんに3回続けて勝つ方法を考える」ことを例に挙げ、「1勝9敗でも進化。できていない反省をするのではなく、できたことを見て自分を褒める。失敗した後も辞めずに続けていくことが、営業マンとしての成長の道筋」と、学生たちにアドバイスされました。
3限:『営業ロールプレイング』
3限目は、実際に営業マンを体験する、4分間の営業ロールプレイングに挑戦。3人1グループとなり、各自があらかじめ用意してきた“売りたいもの”を共有。その後、学生たちは営業役とお客さま役をそれぞれ1回ずつ演じ、その様子をカメラで録画していきました。
皆から注がれる視線、決められた時間、そのうえ評価を受けるとあって、周りに伝播しそうなほど緊張していた学生たち。言葉に詰まることや、お客さま役の想定外の返答にイメージ通りに会話を進められなくなる場面も。それでも、石井氏から教わったテクニックを実践したり、他の人のやり方を参考にしたりしながら、自分なりに対応していました。
終了後、反省の言葉を口にする学生たち。石井氏は「全体的に非常によくできていた」と評価するとともに、労いと励ましの言葉をかけられました。
4限:『夢を描く』
最後の講義では、3限で撮影した営業ロールプレイングの映像を見ながらの振り返り。石井氏は、積極的に『良かったところ』を挙げ、『改善が必要だと思うところ』はご自身が積み上げ磨き上げてきたテクニックを披露しながらアドバイスするなど、一人ひとりに具体的に伝えていきました。
そして、講義の最後に学生たちに伝えたのは、自分が思い描く『ゴール』を決めて紙に記入すること。「毎日それを見て、現状と目標のギャップをどのように埋めていくかを考え、動き続けることが大事」と話し、この日のプログラムを締めくくりました。
終始、メモを取り、圧倒的な量の経験と知識に裏付けされた安定感かつ説得力あるお話に耳を傾け、積極的に質問を投げかけていた学生たち。 石井氏から放たれる温かで力が湧き出るような言葉の数々に背中を押され、講座内で学んだことをロールプレイングで体現するなど、すぐに実践する姿が印象的でした。
講義終了後も、石井氏の周りを囲み、かつて石井氏が書いたマンダラチャートを見せてもらったり、質問をしたり。参加した学生たちにとって、この1日が『ゴール』に向けての最初の大きな一歩となったようです。