日本での就職を希望する留学生に、企業の方が説く『日本企業が求める人材』
公開日:2025年1月20日
多くの留学生が学んでいる本学には、『日本語教育』『キャリア教育』など、日本企業への就職の橋渡しとなる“留学生対象科目”があります。
そのひとつ『ビジネス日本語Ⅱ』では、就職活動や仕事の現場で必要となるビジネス日本語やビジネスコミュニケーションを学ぶ一方、企業の方からお話を聞く機会も設けています。
10月21日(月)
パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社モノづくり研修所
10月21日(月)の講義では、パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社モノづくり研修所の山中慎一氏と辻崇雄氏を迎え、『日本企業が求める人材』についてお話しいただきました。
本科目は2年生以上が対象ですが、日本での就職を希望する留学生たちにとって、貴重な学びが詰まっていた様子。メモを取りながら真剣に耳を傾けていました。
また、同日に行われた3年生の『キャリア実践論』でも登壇されたおふたりは、『人生・キャリアの転機とメンター・人的ネットワーク』をテーマに対談。受講していた留学生たちからはさまざまな質問が飛んでいました。
12月9日(月)
株式会社EMシステムズ 経理部 王 丹(オウタン)氏
12月9日(月)の講義では、株式会社EMシステムズ 経理部主査の王 丹氏を迎え、日本企業で経理の仕事をされてきた経験をお話しいただきました。
王氏は、日本企業で日本人と仕事をするなかで気付いたこと・気を付けてきたことに加え、経理業務のご経験から、就職活動で使える豆知識などを紹介。日本での就職を希望する留学生たちにとっては、学びの宝庫でした。その後、留学生たちは、さまざまな視点から多くの質問を寄せていました。
同日に行われた『キャリア実践論』にも同氏が登壇。「人生・キャリアの転機とメンター・人的ネットワーク」と題して講義を行うとともに、受講していた留学生たちからのあらゆる質問にも丁寧に答えられていました。
1月6日(月)
早稲田大学名誉教授 川口義一氏
昨年10月・12月に続き、外部講師による講義の第3弾となった1月6日(月)。早稲田大学名誉教授・川口義一氏を迎え、講義が行われました。
この日は、『ビジネス日本語教育の新展開』と題したワークショップを実施。まず、講師から現行の日本語教育の問題点を踏まえ、ビジネスの場面を含めて日常生活で使われる「依頼」や「誘い」といった『機能的会話』の構造について説明がありました。
続いて、さまざまなタイプの『機能的会話』について、それぞれ会話文の事例を挙げながら解説。その後、それらの丁寧体を中間文体にダウンシフトするための言語要素、およびそれらを用いた丁寧体からダウンシフト変換した会話例が説明されました。
川口氏の講義を踏まえ、留学生たちは出身国が重ならないように3~4人ずつのグループになり、『機能的会話』の例文作成を実践。 「依頼」「誘い」「提案」などの『機能的会話』のなかから好きなものを選び、丁寧体での会話文の作成に取り組みました。
そして最後に、完成した順に3グループの代表者が、自分たちが考えた会話文をホワイトボードに板書。その会話文を、川口氏が添削する形でダウンシフトしていきました。
今回の講義を通して、相手や状況に応じたコミュニケーションについて学んだ留学生たち。身につけた知識をこれからの日常生活で活用しながら、さまざまなレベルの日本語で会話への対応力を養っていきます。