人間社会学部の2名が地域スポーツクラブで新規事業の企画&実践。1年の池本海透さんが最優秀賞を受賞
公開日:2025年3月17日

人間社会学部人間健康学科1年・池本海透さんが、【令和6年度次世代のクラブマネジメント人材育成プロジェクト】で最優秀賞となる日本スポーツ協会会長賞を受賞しました。
地域スポーツクラブにおけるマネジメント人材の育成を目的に、公益財団法人兵庫県スポーツ協会が開催している本プロジェクト。県内在住・在学の大学生が地域スポーツクラブのマネジメントに関する事前研修、実地研修を積みながら、新規スポーツ事業の企画・実践を行うものです。

約4カ月間の取り組みを経て、昨年12月21日(土)に実践発表会が行われ、池本さんは最優秀賞となる日本スポーツ協会会長賞を受賞。3月5日(水)には、同協会の船田一彦専務理事が来学。池本さんに表彰状を授与されました。
地元丹波市の『スポーツクラブ21氷上東』で約3ヶ月の現場実習を経験した池本さん。地域スポーツクラブの運営について実践的に学びました。本プロジェクトの集大成として臨んだ新規事業の企画・実践では、誰でも気軽に楽しめるアメリカ発祥の『コンホール』をクラブに新たに導入。事業の新規性やプレゼンテーションが、審査員から高く評価されました。

一から事業をつくるという初めての挑戦で、最も苦労したのは“集客”だったといいます。「最初にチラシを作成して広報しましたが、集客にとても苦労しました。田舎は口コミで情報が広がることを知り、小学校で行っているスポーツイベントでコンホールに取り組んでもらったり、自治振興会に協力をお願いしたりして集客に繋げることができました」と池本さん。今回のプロジェクトを振り返り、「1年生のうちに、スポーツのこと、地域スポーツクラブに関わりを持てたこと、クラブの在り方や地域づくりを実践的に学べたことは、素晴らしい経験になりました」と話しました。

また、本プロジェクトには、人間社会学部人間健康学科3年の石村颯太さんも参加。惜しくも受賞は逃しましたが、 NPO法人スポーツクラブ21はりまで実習を行い、中学校サッカー部員が小学生を指導する地域クラブ活動の体験会を実施。『小中連携による円滑な地域移行の実施に向けて』と題し、 中1ギャップの解消に向けて実践した事業の成果を発表しました。
池本さんの初年次クラスの担任を務めた与那覇秀勲講師は、「本プロジェクトの集大成となった実践発表会では、審査員や多くの関係者を前にした緊張感のある場面にもかかわらず、堂々としたプレゼンテーションを披露。その姿に非常に感心しました。特に、プレゼンテーションの構成において、起承転結を意識した明確なストーリーが展開されていたこと、『集客の失敗』という経験をバネに、事業の軌道修正を図り、結果としてよりよい成果をもたらすことができたことが受賞のポイントであったように思います」とコメント。加えて、実習先のスポーツクラブ21氷上東の皆さまのご指導・ご協力への感謝を述べられました。
なお、本プロジェクトは次年度も開催される予定です。