後藤こず恵ゼミ × 大阪王将|学生が挑む、本気のメニュー開発プロジェクト始動!
公開日:2025年7月16日
流通科学大学 商学部マーケティング学科・後藤こず恵ゼミが、関西を代表する飲食メーカー「大阪王将」(運営:イートアンドホールディングス)との産学連携プロジェクトに挑戦!
もくじ
5月19日(月) キックオフ
半年間にわたって取り組むのは、学生ならではの視点で提案する新メニューの開発。その第一歩として、オンラインでのキックオフミーティングが行われました。
食のライフプランニング企業の本気を学ぶ
「大阪王将」は、外食と冷凍食品の「両輪事業」において独自の存在感を放ち、“ワクワクする未来を生み出し続ける”をスローガンに、常に挑戦を続ける企業文化を持っています。
キックオフでは、同社のマーケティング戦略部 部長の松本吉浩氏が登壇し、ブランド戦略やリブランディング、国内外でのマーケティング施策について講義。
普段はなかなか聞くことのできない現場目線の戦略トークに、学生たちも真剣そのものの表情で聞き入っていました。
「大阪王将」文野社長が語る、ブランドに込めた想い
続いて登壇されたのは、株式会社大阪王将 代表取締役社長の文野幸司氏。
ブランドに込めた「笑顔あふれる!活力みなぎる!街づくり」というビジョンや、創業当時から変わらぬ食材へのこだわり、そして時代に応じた進化の重要性について語られました。
「新しいメニューを考えるうえでも、この“想い”を軸にしてほしい」
と語る文野社長の言葉に、学生たちは熱心にメモを取りながら耳を傾けていました。
サステナビリティと地域との共生にも着目
さらに、企業がサステナビリティに取り組む意義や、「大阪王将」が地域と共に展開してきた食材発信・地域活性の取り組みについて戦略物流部部長の佐藤浩司氏から紹介がありました。
「ブランドを通して、地域の魅力をどう発信するか」——この視点は、今後学生たちが取り組むメニュー開発にも大きなヒントとなりそうです。
学生が“ゼロから考える”商品開発が始まる
後藤ゼミの学生たちは、ここから約半年間かけて、地域食材をテーマにした新メニューの開発に取り組みます。
まずは、ターゲットとなる地域や食材の選定に向け、リサーチと市場分析を開始。
その後、商品コンセプトやターゲット設定、ネーミング、販売戦略まで、実際の企業と同じフローで検討を進めていきます。
「食を通じて、地域と社会を元気にする」
学生たちの挑戦が、今まさに動き出しました。
6月30日(月) メニュー企画報告会
5月に行われたキックオフから1か月半、メニュー開発に向けて4つのチームに分かれた後藤ゼミの学生たち。大阪王将の商品開発チームの皆様へ、企画報告を実施しました。
味」「物語」「実現性」——食のプロの視点からアドバイス
この日に向けて、STP分析やアンケート調査など商品開発の肝となる調査を進めてきたゼミ生たち。食材の選定理由やターゲット設定、市場での位置づけなど、学生ならではの視点が盛り込まれた各チームからの個性的な内容に、マーケティング戦略部 部長・松本吉浩氏からは「皆さんはなぜその食材を選択したのか。その食材によってお客様にどんな感動を提供できるのか、ぜひストーリーで考えてみてほしい。」とのアドバイスが。
また、加盟店営業支援部マネジャー・山岸竜二氏から、使用食材の特性上実現が難しい調理方法など、数々の「おいしい」を創り上げてきた食のプロ目線の具体的なコメントが寄せられる場面も。
学生たちも真剣な様子でメモを取り聞き入り、今後のブラッシュアップに向けた学びの深い機会となりました。
地域食材を活かした試作フェーズへ
今回の提案を受けて、戦略物流部 部長・佐藤浩司氏の協力のもと、学生たちが希望する地域食材の調達と試作がスタート。
今後は、開発するメニューにあわせてキャッチコピーやネーミング、販売ターゲットの選定・評価にも取り組み、想定するターゲット層に向けたフィードバック調査も実施予定です。
“食”と“マーケティング”で、地域と企業をつなぐ学びへ
「なぜこの食材なのか」「どんな価値を届けたいのか」――。
単なる商品アイデアにとどまらず、消費者の感情に届く“食体験”のストーリーを描くことを求められた学生たち。
後藤ゼミがこれまで培ってきた、企業連携によるリアルなマーケティング実践の強みを生かしながら、プロジェクトは今後さらに具体化へと進んでいきます。
次回は9月、大阪王将での試食プレゼンテーションを予定。
学生たちの提案がどのように形になるのか、ぜひご期待ください。
後藤こず恵ゼミについて
流通科学大学 商学部マーケティング学科の後藤こず恵ゼミは、これまでにも多数の企業と連携し、実際に商品化につながるプロジェクトを数多く手がけてきた実力派ゼミです。
2024年度には、ライフスタイルブランド「AKOMEYA TOKYO」とのコラボレーションを実施。
大学のある兵庫県産の有機米に着目し、その魅力を伝えるオリジナル米菓子を企画・提案。見事商品化を実現しました。
地域資源を活かし、ブランドの力と組み合わせて価値を創出するーー。
そんな“掛け合わせのマーケティング”を得意とする後藤ゼミ。
今年度も、「大阪王将」との産学連携プロジェクトを皮切りに、学生ならではの自由な発想と分析力で、地域と企業をつなぐ新たな価値づくりに挑戦します。
今後の活動に、どうぞご期待ください。