西村ゼミが、引き続き小野市と連携。今年度は“トマト甘酒”の認知拡大に挑戦!
公開日:2025年5月23日
人間社会学部観光学科・西村典芳教授のゼミでは、小野市からの依頼を受け、2024年度から『小野市特産品プロジェクト』に取り組んでいます。
昨年度の取り組みを通して、ゼミ生たちは小野市産のトマトを使った新たな特産品の開発を提案。試作を繰り返し、“トマト甘酒”が誕生しました。今年度は、この “トマト甘酒”の認知拡大に取り組みます。
4月17日(木) キックオフミーティング
今年度最初のゼミ活動となった4月17日(木)。小野市役所の方が来学され、キックオフミーティングを行いました。
『小野市特産品プロジェクト』は、現在の4年生が3年次に取り組んでいた活動。今年度、本プロジェクトに取り組む新3年生に向け、小野市役所の方から改めて概要について説明いただきました。
今年度は、昨年開発した“トマト甘酒”の認知拡大に加え、5月11日(日)に開業する小野市のアンテナショップ『jimoto select いちいち』のPRにも挑むゼミ生たち。また、神戸空港発着のフジドリームエアラインズ(FDA)の就航地で開催されるマラソン大会にて、“トマト甘酒”の販売会も行う予定です。
4月24日(木)・5月1日(木) 店舗視察
今年度は新たに、小野市に開業するアンテナショップの活性化にも取り組んでいくゼミ生たち。4月24日(木) と5月1日(木)には、神戸と大阪で店舗視察を行いました。
4月24日(木)には、新神戸にある『兵庫県おみあげ発掘屋』を訪問。店長から兵庫県のおみやげについて詳しくお話をお聞きしました。
また、翌週の5月1日(木)には、大阪にある『兵庫県おみあげ発掘屋KITTE大阪店 』を訪問。同店がある2階は、『Feel JAPAN Journey(ええもん にっぽん めぐり)』と題し、日本各地の物産・観光の魅力を集めた注目のフロア。北海道から沖縄まで、各地域の特産品を扱うアンテナショップや、地域の魅力を発信するさまざまなお店が並んでいます。
2週にわたっての店舗視察は、学ぶところも多かった様子。ゼミ生たちは、この店舗視察での気づきや学びを生かして、小野市のアンテナショップのPRを考えていきます。
5月18日(土) フィールドワーク
生憎の雨模様となったこの日。ゼミ生9名は小野市を訪れ、1週間前に開業したばかりのアンテナショップ『jimoto select いちいち』とNAKAGAWA FARMを訪問しました。
まず最初に向かったのが、今年度ゼミ生たちがPRを行う『jimoto select いちいち』。代表の藤原氏から、小野市をはじめとする北播磨地域の多くの特産品をご紹介いただきました。留学生にとっては初めて見るものもあり、実際に手に取ってみたり、スマホで撮影したり。ひとつひとつを興味深そうに見て回っていたゼミ生たち。
地元の方でもこうした特産品を知らない方も多く、伝統的なものから時代に合わせたものまで幅広い商品をこの場所で販売し、同地域の魅力を発信しているそう。藤原氏は、「昔の伝統的なものを現代風に見せることで、商品が売れていけばいいな」と、思いを語りました。また、この日は神戸新聞も『jimoto select いちいち』を取材。ゼミ生2名もインタビューに答えていました。
続いて、すぐそばにある浄土寺へ。このころには雨も止み、ガイドの方の説明・案内で浄土寺の歴史を感じながら境内を見学しました。その後の昼食では、地元のそば粉を使った本格手打ちそばを満喫。特に、留学生は「すごく楽しみだった」という日本のおそばを堪能することができたようです。
そして最後に、昨年度開発した『トマト甘酒』の原料となるトマトの農園『NAKAGAWA FARM』を訪問。ハウス栽培の様子を見学しました。代表の中河氏のご厚意で、留学生たちはトマトを収穫して試食。この農園では計8種のトマトを育てており、それぞれのトマトの食べ比べもさせていただきました。「今までで一番おいしいトマトだった!」との声が上がるなか、「甘い! 日本の野菜最高!」と喜ぶ留学生の姿も。中河氏は「お野菜の楽しさを知ってもらいたい」と話しました。
質疑応答では、「オレンジワインなどはありますが、トマトはワインになりますか?」といった、おもしろい視点からの質問が投げかけられる場面も。その答えに、ゼミ生たちは新たなアイデアを得たようでした。
実際に小野市を訪れ、フィールドワークを行ったことで、いろいろと感じること・学ぶことがあったゼミ生たち。この日の体験を元に、『jimoto select いちいち』のPRおよび『トマト甘酒』の認知拡大に向けた提案を考え、7月初旬に中間発表会を行う予定です。