【岡田ゼミ×イスズベーカリー】 自分たちが考えたパンが形に。試食会で「選ばれる」商品へブラッシュアップ
公開日:2026年10月16日
今年度は「おいしいから選ばれる商品づくり」を目指し、イスズベーカリーと連携して、コーヒー残渣を活用したパンの商品開発に取り組んでいる岡田ゼミ。
8月には製造工場を見学。コーヒー残渣を使ったパンのアイデアをプレゼンテーションし、43の企画アイデアから3案に絞り込みました。
そして、9月17日(木)には、3案を実際にパンとして形にした試作品を試食。味や食感、見た目などを確かめながら、さらに商品として磨き上げていきました。
今年度、岡田ゼミの学生たちが取り組んでいるのは、コーヒー残渣を活用した「おいしいから選ばれる商品づくり」。
昨年度は、商品の価値をどう見つけ、どう伝えるか、を考えてきました。今年度はその視点を踏まえ、環境への配慮を購入の理由にするだけでなく、まずは「おいしい」と感じてもらえる商品を目指します。
おいしさを通じて商品が選ばれ続けることが、食品ロスなどの社会課題の解決にもつながる。そんな持続可能な商品づくりに挑戦しています。
43案から選ばれた3つのパン。いよいよ試食へ
今回、試作されたのは「コーヒーの木」「塩パン」「餅ボール」の3種類。
「コーヒーの木」は、フランスパンのようなハード生地。見た目の良さに加え、ちぎりやすくシェアしやすい形が特徴です。一方で、クランベリーが入っている部分はおいしいものの、入っていない部分は少し物足りないという意見も。学生からは「クランベリーを生地に練り込んではどうか」と改善案が出ました。
続いて「塩パン」。3種類のなかでも学生たちから特に高い評価を得た商品で、「一番おいしい」「一番コーヒーの味が感じられた」「コーヒーの苦味も感じられて飽きがこない」といった声が上がりました。そして、最後に試食したのは「餅ボール」。もっちりとした生地でさつまいも餡を包んだ商品で、食感とシェアしやすさが好評。さつまいもをイメージした見た目にするなど、形についてのアイデアも出されました。
ただ「おいしかった」で終わらないのが、今回の試食。
どこが良かったのか。どこが気になるのか。
誰が食べるのか。商品として販売するなら、何を変えるべきなのか。
学生たちは、実際に食べたからこそ見えてきた細かな違和感を言葉にしながら、3つのパンを見つめ直しました。
プロの講評を受けて、最後に決めるのは自分たち
試食後には、イスズベーカリーの井筒社長からも一つひとつのパンについて講評がありました。
「コーヒーの木」については、学生から出た「クランベリーを生地に練り込む」という案に対して、生地に練り込むことで形をきれいにつくることが難しくなること、さらに価格が上がることが課題になると指摘。「塩パン」については、「そのままでも大丈夫なのでは」としながら、コーヒー残渣の量が適切かどうかを確認する必要があるとの意見が出されました。「餅ボール」については、「子どもでも分けて食べられる」「コーヒーが苦手な人でも食べられる」といった点が評価され、「一番食べやすい」との講評に。
そして3商品について、「総じてレベルが高かった」と評価されました。
プロからの意見を聞いた後、学生たちは改めてディスカッション。
「コーヒーの木」は、クランベリーを生地に練り込むのではなく、売り方を工夫することでこのままの商品を生かすことに。「塩パン」は、コーヒーペーストの量を今のままで進めることで決定。そして「餅ボール」は、形そのものを変えるのではなく、パッケージデザインで変化をつける方向に決めました。
プロの意見をそのまま採用するのではなく、意見を受け止めたうえで、自分たちの商品をどうするのかを考えて決める。
商品開発は、ここからさらに販売という次のステージへ進みます。
「おいしい」だけで終わらせない。パンを届けるところまでが商品開発
10月末には「パン祭り」に出店。ブースの広さやチラシの配布など、販売に向けた準備についても質疑応答が行われました。
今後は、それぞれの商品の価格などを決定。10月末の「パン祭り」、そして11月の学園祭で販売に臨みます。
学生たちからは、
「自分たちが考えたパンが形になることに不安もあったが、良い形にしていただいたので、自分たちも頑張ります」
「パンの味とか美味しさも大事だけど、コンセプトを忘れずに売り方を考えていきたい」
と、今後に向けた意気込みも聞かれました。
学生たちが目指しているのは、単に「コーヒー残渣を使ったパン」を完成させることではありません。
どんなパンなら食べたいと思ってもらえるのか。
どうすれば、その価値が伝わるのか。
そして、「コーヒー残渣を使う」という取り組みそのものを、どう届けるのか。
考えて、つくって、食べて、意見を聞いて、また考える。
完成したパンを「売る」のではなく、自分たちが考えた価値を、今度はお客様に届ける。
学生たちの商品開発は、販売という新たなステージへ進みます。













