【岡田ゼミ×イスズベーカリー】コーヒー残渣を活用した商品開発が本格始動。43案から精鋭の3案へ

【岡田ゼミ×イスズベーカリー】コーヒー残渣を活用した商品開発が本格始動。43案から精鋭の3案へ

公開日:2026年8月21日

コーヒー残渣を活用した商品開発が本格始動1

8月6日、商学部経営学科岡田恵実准教授のゼミ生16名がイスズベーカリーの製造工場を訪問しました。今年度のテーマである「理屈ではなく、おいしいから選ばれる商品づくり」に向け、コーヒー残渣(ざんさ)を活用したパンの企画提案を実施しました。

製造現場の視察

プレゼンテーションに先立ち、学生たちは工場内の製造工程を見学しました。1日に約180種類ものパンが、20種類の生地と多くの職人の手作業によって生み出されている現場を視察。商品企画の基盤となる製造のリアリティを体感しました。

インサイトから「体験」を設計する43の企画提案

会議室では、学生一人ひとりが考案した計43案のプレゼンテーションが行われました。

岡田ゼミでは、自分や身近な人の願いや課題から発想する「ジブンゴト」の考え方を重視しています。そのため、提案は単なる思いつきにとどまらず、ネーミングやコンセプト、ターゲット、利用シーンに加え、「なぜ自分はこのアイデアにたどり着いたのか」というインサイト(実感)までを言語化して発表しました。

具体的には、「自分は身体を鍛えているので、コーヒー残渣の栄養価の高さに着目した」という案や、「韓国で食べておいしかったパンを、コーヒー残渣で再現したい」といったアイデアが提示されました。トレーニングを支える一品として、あるいは旅先の記憶を呼び起こす一品として。学生たちが設計していたのは、モノとしてのパンではなく「そのパンがどのような経験を生むか」という体験価値であり、そこに「おいしいから選ばれる」ための重要な手がかりが込められていました。

また、これらの提案は事前のフィールドワークに基づいています。学生たちは提案に先立ち、イスズベーカリーの直営店や他店へ実際に足を運び、商品名や売り場づくりを観察。「誰に向けて、どんな視点でつくられているのか」という市場分析を読み解いたうえで、43案が導き出されました。

プロの視点によるフィードバックと今後の展開

コーヒー残渣を活用した商品開発が本格始動1

井筒大輔社長からは、43案すべてに対して具体的なフィードバックが行われました。講評の冒頭でまず高く評価されたのは、43ものアイデアを形にして持ち込んだ学生たちの熱量と姿勢です。「案が多いからこそ、そこからさらに深く考え、絞り込んでいくことができる」というメッセージは、学生たちの取り組みへの大きな自信となりました。

その上で、「コーヒー=甘いパンという固定観念に縛られないこと」「栄養面やおいしさなど、何を最も大切にして届ける商品なのか、軸を明確にすること」など、プロの視点からの実践的なアドバイスが送られました。これらの指摘は、製造現場を見た直後の学生たちに確かな実感を伴って届きました。

視察の最後には井筒社長の厚意により、看板商品の「牛すじ煮込みカレーパン」などが学生たちに振る舞われました。プロが提供する“おいしさ”を改めて舌で体感し、次なる試作への意欲を高める一日となりました。

訪問後、学生は受けたアドバイスをもとに再検討を行い、43案から3案へと企画を絞り込みました。今後はイスズベーカリーとの協議を重ね、試作および商品化に向けたブラッシュアップを進めていきます。

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