プロスポーツチームの課題解決に挑戦! 『西宮ストークス集客増プロジェクト』

プロスポーツチームの課題解決に挑戦! 『西宮ストークス集客増プロジェクト』

公開日:2023年3月22日

『西宮ストークス集客増プロジェクト』の企画説明会

現在、本学では行政やさまざまな業界の企業との共創プロジェクトが進行中ですが、今年はさらに“プロスポーツ”との連携もスタート。

男子プロバスケットボールチーム・西宮ストークスの運営会社から、人間社会学部観光学科・西村典芳教授を通して大学に依頼があり、実現したプロジェクトになります。

西宮ストークス公式紹介画像

西宮ストークスが所属する【B LEAGUE(※1)】では、2026年に新リーグが開幕。従来の競技成績による昇降格を廃止し、ライセンス基準を満たしたクラブがその都度参入する“エクスパンション型”へ移行することで、リーグの構造改革を図る目的があります。

※1)2016年9月に開幕した日本の男子プロバスケットボールリーグの通称

新リーグ参入には『入場者数』『売上高』『会場』など、さまざまな基準があります。参入審査が行われるのは2024年ですが、『入場者数』については“2期連続”での数となっているため、実質猶予はあと1年。アフターコロナに向けた集客に苦戦しているという西宮ストークスの現状も踏まえ、学生たちはここからより現実的かつ効果的な『集客増』のための提案を考えていくことになります。

6月23日(木):『企画説明会』実施

説明を聞く学生たち

6月23日(木)、『西宮ストークス集客増プロジェクト』の企画説明会が学内で行われました。

この日、株式会社ストークス(西宮ストークスの運営会社)代表取締役の北村正輝氏自らが本学を訪れ、チームや新リーグへの思い、自分たちのミッションや今後のビジョン、そして今回のプロジェクトに懸ける熱い思いを、自身の言葉で学生たちに伝えました。

説明会の様子

その言葉に真剣に耳を傾けていた参加学生たち。試合を観にきてもらうきっかけ作り、実際に会場を訪れてくれたお客さまの満足度の向上、そしてリピートへ。加えて、西宮ストークスが継続的に行っている社会活動やイベントの企画・立案と、限られた時間のなかで多面的に取り組んでいく予定です。

12月3日(土):西宮市立体育館で『ホームゲーム視察』

今回のプロジェクトに参加する学生が、12月3日(土)に『西宮ストークス』のホームゲームを視察しました。

この日参加した学生は4名。
人間社会学部観光学科・西村典芳教授とともに、ゲーム会場である西宮市立体育館を訪れ、試合やグッズ販売などを見学するとともに、西宮ストークスの担当者からお話をお聞きしました。

参加学生

実際にゲームや会場の雰囲気を体感したことでより具体的なイメージが湧いた様子の学生たち。この日に至るまでにメンバーで考えてきたこ『3月5日(日)のホームゲームをターゲットとした集客プラン』に、視察を経て気づいたことや感じたことをプラスし、2週間後の中間企画発表に臨みます。

12月19日(月) :視察から2週間。『中間企画発表』へ

西宮ストークスイベント企画

12月19日(月)、株式会社ストークス(西宮ストークスの運営会社)代表取締役の北村正輝氏を本学に招き、中間企画発表を行いました。

ホームゲーム視察から約2週間。短い時間のなかでブラッシュアップを重ねたプランを、この日、北村氏を前に発表しました。学生たちからは、3つの企画提案がなされ、発表後にはそれらに対して北村氏からフィードバックがありました。

3月5日(日)のホームゲームでは、学生たち自身が自分たちの考えた企画を元に運営を行っていくことになります。年明けの最終発表に向け、今回北村氏からいただいた意見やアドバイスを生かし、より具体的かつ実現性のある企画を考えていきます。

1月18日(水):練り上げた渾身のプランで臨む『最終企画発表』

西宮ストークスイベント企画

中間発表から1か月後の1月18日(水)。代表学生1名が、最終企画発表に臨みました。

中間発表での北村氏からのフィードバックとアドバイスを踏まえ、チームで再度企画を練り直し挑んだこの日。学生たちが提案したのは、神戸市内のキッズバスケットボールチームを招待しての試合前の前座試合、本学ダンス部・RUBUによるハーフタイムのパフォーマンス、抽選会の3つ。

オンライン

オンラインで企画の詳細を聞いていた北村氏からゴーサインをいただき、細かい調整は必要ではあるものの、この3企画で決定となりました。ここからは当日のイベントに向け、参加してくれるバスケットボールチームを探し、依頼・交渉を進めながら、ダンス部・RUBUとの打ち合わせ、チラシの作成、告知などの準備に入っていくことになります。

3月5日(日):西宮ストークス ホームゲームでの『イベント運営』

イベント当日

いよいよ迎えたホームゲーム当日。学生3名は朝早くから会場である西宮市立中央体育館に入り、準備を行いました。

この日は、開場予定時刻前から体育館周辺には多くの来場者の姿が。そのため、予定を繰り上げての開場となりました。学生たちもそれに合わせて、入場受付付近で待機。受付を済ませた来場者に、企画のひとつ『抽選会』のチラシを手渡していきました。

来場者

受付

最終発表の段階では、来場者やイベント参加者に番号を書いた紙を配布し、試合終了後に抽選会を行う予定でした。しかし、その後いろいろと考えた結果、『SNSキャンペーン』に変更。その詳細が記載されたチラシを、来場者に配布しました。

これまでの入場者数を踏まえ、用意したチラシは1600枚。ところが、試合開始の15時を待たずにすべてなくなってしまうなど、嬉しい誤算に学生たちも驚いていました。

イベントチラシ

一方、開場後のコートでは、もうひとつの企画である小学生のミニバスチームによる前座試合が行われました。その後、試合開始1時間前からオープニングセレモニーがスタート。

そのひとつとして、学生たちが企画したダンス部・RUBUによるパフォーマンスも行われ、会場を盛り上げました。RUBUは、ハーフタイムにもパフォーマンスを披露。ベンチに座っていた選手もじっと見入っていました。

ダンス

ブレイクダンス

ダンス部

試合も終わりに近づいた第4Qオフィシャルタイムアウトの際、学生たちの企画である『SNSキャンペーン』の当選者を発表。会場で撮影した写真や動画に、「#西宮ストークス」「#流通科学大学」をつけて、ハーフタイム修了時までに自身のSNSに投稿した人のなかから、ランダムに選出。会場内のモニターに、それぞれのSNSとアカウント名が映し出され、試合終了後に会場外のブースにてストークスグッズをプレゼントしました。

西宮ストークス試合

プレゼンと

本プロジェクトがスタートして約8カ月。アフターコロナに向けた集客に苦戦しているという西宮ストークスの現状も踏まえ、学生たちは現実的かつ効果的な『集客増』のための提案を考えてきました。そして迎えたこの日。来場者は1959名と、これまでの最多入場者数を更新。学生たちには安堵の表情が見られました。

入場者数

自分たちの企画や取り組みが、明確な数字となって表れた本プロジェクト。大変なことや難しいことも多くあったようですが、社会に出る前にこういった経験ができたことは、学生たちにとって大きな財産となったようです。

西宮ストークス公式サイト→https://www.storks.jp/

本学には、幅広い業界の企業や地域・自治体と連携し、それぞれが抱える課題解決に学生たちが取り組む『社会共創プログラム』が多数あります。学生自身が、仲間と協力しながら調査・企画・提案から商品化・実用化までを行い、問題解決力を身につけていきます。

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