【キャリアアップセミナー(リテール)】で、流通業界の“今”を知り、“未来”を考える

【キャリアアップセミナー(リテール)】で、流通業界の“今”を知り、“未来”を考える

公開日:2022年9月28日

キャリアアップセミナー(リテール)

毎年人気の【キャリアアップセミナー(リテール)】を、9月6日(火)~8日(木)に開講しました。

流通業界の第一線で活躍する講師とのディスカッションを通し、価格戦略や店舗開発など、私たちの生活を支える流通のリアルを学び、実践的な問題解決力を養っていくプログラムとなっています。また、一方的な講義ではなく、積極的な意見交換やチームでの共同作業などを通じて、自分自身の考えを磨き、プレゼンテーション能力を高めていきます。

1日目:9月6日(火)

プログラム①『小売業におけるデータ活用』 株式会社アットテーブル

株式会社アットテーブル

1日目最初のプログラムの講師は、株式会社アットテーブル CRMデザイン室室長・尾崎俊介氏による『小売業におけるデータ活用』についての講義。『POSデータ』と『ID-POSデータ』、店舗の『商圏』『会員動向』『商品カテゴリー×年代分析』といったデータの読み込みについて解説しました。

POSデータ

ID-POSデータ

それらを踏まえ、この日、尾崎氏から学生たちに提示されたディスカッションテーマは3つ。ひとつは、「近年、小売業界で『ID-POSデータ分析活用』の重要性が増している理由として考えられること」、ふたつ目は「店舗分析データから読み取れることと、それによって考えられる対策」、そして最後は「 ID-POS(POS)データで足りない視点」。学生たちは、『社会背景』や『生活者・利用者ニーズ』の観点から、グループで積極的に議論を交わしました。

ディスカッション

プログラム②『小売業の経営改革』 
株式会社リテイルサイエンス
プログラム②『小売業の経営改革』 株式会社リテイルサイエンス

株式会社リテイルサイエンス

続いてのプログラムの講師は、株式会社西友のCEOであり、ご自身で設立された株式会社リテイルサイエンスのファウンダーでもある大久保恒夫氏。イトーヨーカ堂からはじまり、ユニクロ、無印良品、成城石井など、誰もが知る数々の企業の営業利益を大幅に拡大してこられた大久保氏が、『小売業の経営改革』をテーマにオンラインで講義を行いました。

小売業の価値

価値の創造

『小売業の価値』、『挨拶』や『変化への対応と基本の徹底』の重要性、また『価値の創造』に必要な2本の柱と2つの基盤強化などについて、ご自身の経験や実績を通してお話をされました。

そして最後に、講義の総括として『飛躍的な利益改善のために“今”やるべきこと』をまとめた大久保氏。小売業界に興味を持つ学生たちにとって、とても貴重な講義となったようで、画面の向こうから聞こえる言葉のひとつひとつを一生懸命メモしていました。

2日目:9月7日(水) 店舗見学

実地学習

2日目は、学外での実地学習。神戸や大阪にあるスーパー3施設を視察しました。

①『ロピア 新長田店』

ロピア 新長田店

最初に訪れたのは、ロープライスのユートピアを作ることを目標に生まれた『株式会社ロピア』。「同じ商品ならより安く、同じ価格ならより良いものを」をモットーに、「高品質なものを安く」提供するというミッションのもと、営業を行っています。

②『ダイエー 西宮店』

ダイエー 西宮店

スーパーマーケット

続いて訪れたのは、今年4月にリニューアルオープンし、最新設備を導入するなど話題の『株式会社ダイエー』西宮店。本学の創設者である中内㓛が創業した企業であり、学生たちにとって縁の深いスーパーマーケットです。「よい品をどんどん安く、より豊かな社会を」という、創業当初からの理念を大切に、お客さまのニーズに応える店舗づくりに尽力しています。

③『ライフ セントラルスクエア西宮原店』

ライフ セントラルスクエア西宮原店

株式会社ライフコーポレーション

最後は、新大阪にある『セントラルスクエア西宮原店』を訪問しました。食品スーパー大手『株式会社ライフコーポレーション』の大型旗艦店として2013年にオープンした同店舗。「日々のお買い物を、便利から楽しいへ。」をコンセプトに、既存のライフとは少し異なったハイクオリティな品ぞろえが魅力の総合スーパーです。

陳列されている商品

積極的に質問

企業担当者から説明を受けながら、店舗内の各コーナーを見学した学生たち。陳列されている商品や価格、商品の陳列方法の違いなど、各施設を隅々まで見て回りました。また、気になったことや疑問に感じることがあると、近くにいる企業担当者に声をかけ、積極的に質問する学生も。メモを片手に真剣に耳を傾けていました。

実際に自分の目で見て回ったからこそ、わかったこと、気づけたことが多々あった様子。今回の実地学習で得た学びと経験を生かして、学生たちは最後の講義に臨みます。

3日目:9月8日(木)

プログラム① ディスカッション・セッション『魅力的な店舗づくり』 株式会社ダイエー

株式会社ダイエー

最終日となったこの日最初の講師は、前日の店舗見学でお世話になった株式会社ダイエー 近畿事業本部 阪神事業部 事業部長である木村央氏。まず最初に、ダイエーの歴史やイオングループにおける役割、小売業の主な業態や店舗がなすべきこと、国別のEC指市場の規模と成長について説明を受けました。

ダイエーの歴史

その後、「小売業のリアル店舗において、より魅力的と感じるのはどのような店舗か?」をテーマに、個人のワーク&グループディスカッションへ。木村氏は「オンラインショップとの違い、という視点を交えて検討してみてほしい」と伝えました。前日の店舗視察から感じたことを参考にしながら、まずは個々で意見をまとめた後、グループで議論を交わした学生たち。「品のあるお店が魅力的」、「オンラインショップより鮮度の高い商品を購入できる」といった意見が出ていました。

ダイエーの歴史

オンラインショップ

その後、グループディスカッションで出たさまざまな意見を振り返り、木村氏から『店舗創りの際に考えるべきこと』『お客さまが感じるお店の魅力』、それを踏まえた『魅力ある店舗創り』について学びました。

プログラム② ディスカッション・セッション『小売業の戦略』 株式会社ビッグ・エー

株式会社ビッグ・エー

3日間を締めくくる最後のプログラムの講師は、本学の卒業生である株式会社ビッグ・エー 代表取締役社長の三浦弘氏。『小売業の戦略』をテーマに講義が行われました。

日本における『小売業』の主な業態やサプライチェーン、差別化戦略や世界の流通、また購買決定において消費者が重視することなどについて学んだ学生たち。

小売業

講義の合間合間には、「それぞれの業態にはどんな企業があるか?」「それぞれの業態(企業)の特徴や強みとは?」「同じ業態(食品スーパー)で、顧客・サービス・品揃え・価格においてどのような戦略がとれるか?」をテーマに、グループでディスカッションを行いました。

サプライチェーン

差別化戦略

それぞれの業態(企業)の特徴や強みについてのディスカッションでは、小売業の業態ごとに考えるグループもあれば、ひとつの業態のなかで企業ごとに考えるチームも。テーマは同じでもグループによって視点はさまざま。三浦氏はもちろん、学生たち自身が他グループの発表を興味深々で聞く姿が印象的でした。

議論

店舗見学を除く2日間は、ディスカッション&発表を繰り返した学生たち。実際に小売業の現場で活躍する講師の方々から、提案を考える際に大事な考え方や物事の見方について、多くのことを学びました。
一方、自分以外の人の意見を聞いたり議論を交わしていくなかで、視点が変わり、視野もぐっと広がったようでした。

修了証書

参加した学生の感想

小売業界について勉強してみたいと思って参加。最初の入門編として、今後に生かせそうな学びがたくさんありました。ただ、店舗見学の際、自分たちで自由に見て回ったときに自発的な発見をすることができなかったので、そこは今後の課題だなと感じました

キャリアアップセミナーとは

『社会に役立つ人材育成』を目的とした、産官学連携による教育事業であり、本学独自の教育プログラム。

第一線で働く“その世界のプロ”から直接学ぶことで、業界の特徴や働く魅力などを感じてもらい、自分の将来像や就職活動でのイメージを折り具体的に掴む機会になっています。受講後は希望の業界への就職率が高く、卒業後の“就職のミスマッチ”を防ぐ意味でも、重要なプログラムです。

RYUKAの学び・特色 新着記事

RYUKAの学び・特色一覧を見る

資料請求

デジタルブック

ネット出願

ページトップ