行事継承と地域活性化を考える。『社会調査演習Ⅰ』で神戸市の地蔵盆・地蔵祭を調査

行事継承と地域活性化を考える。『社会調査演習Ⅰ』で神戸市の地蔵盆・地蔵祭を調査

公開日:2023年9月21日

地蔵盆

8月22日(火)と23日(水)に、地蔵盆が行われた須磨寺前商店街で、『社会調査演習Ⅰ』を受講する学生がインタビュー&アンケート調査を行いました。

本講義は、人々の消費の場であり生活空間でもある商店街で執り行われる催事、特に「地蔵祭・地蔵盆」を対象に社会調査を行うもの。催事の実施、継続方法や諸問題に関する調査を行い、社会調査を立案・実践する力を身につけることを目的としています。

今年度は「神戸市西部地域の地蔵盆・地蔵祭の行事継承事例から考える地域活性化の要素」をテーマに、社会調査を実施しました。

6月10日(土):『地蔵盆・地蔵祭』について事前調査

事前調査

6月10日(土)、本講義を受講する夢野来実さん(人間社会学部人間社会学科3年)が、須磨・板宿を中心に事前調査を実施しました。

まず最初に須磨海岸に赴き、担当の人間社会学部人間社会学科・栗田真樹教授と桑原桃音准教授より『須磨の歴史』について説明。その後、須磨寺前商店街へ移動し、事前に準備していた質問シートをもとに、近年の地蔵盆の注目度や新型コロナウイルスの影響、また今後の施策などについてヒアリング。

ヒアリング

写真撮影

夢野さんは、本調査に向けて、気になることをメモしたり、写真を撮影したりしていました。

最後は、板宿商店街へ場所を移し、周辺の地蔵盆を調査しました。

8月22日(火)・23日(水):『須磨寺前前地蔵盆』で本調査

須磨寺駅前地蔵盆主催者

8月22日(火)には、事前調査として、須磨寺駅前地蔵盆主催者の方へのインタビュー調査を実施。翌23日(水)は、須磨寺駅前で本調査を行いました。

23日は地蔵盆が行われるとあって、山陽電車・須磨寺駅前に鎮座するお地蔵さまの周辺には、白とピンクの提灯がたくさん飾りつけられていました。

提灯

地蔵盆のスタートは15時。それまでの間、栗田教授・桑原准教授とともに、準備をしている地元の方々にお話を聞く夢野さん。そうしていると、夏休みということもあり、14時過ぎごろから続々と子どもたちが集まってきました。23日は、地蔵盆を訪れた人たちへのアンケート調査が目的。子どもたちには、保護者の方に渡してもらうようにアンケート用紙を入れた封筒を用意しており、趣旨を簡単に説明しながら渡していきました。

アンケート

インタビュー

予定より早くお坊さんが訪れ、読経。15時を待たずに地蔵盆がスタートすると、みるみるうちに駅前は人だかりに。親子で訪れる人も増え、大人の方々にもアンケートへの協力を依頼。みな、快く引き受けてくださり、至るところでアンケートに記入する人々の姿が見られました。

アンケート調査

この日は、じっとしていても汗が噴き出すような暑さでしたが、参加した夢野さんは、訪れる人たちに一生懸命に声をかけ、何時間もかけてアンケート調査に取り組んでいました。

今回の調査内容は、後期からの『社会調査演習Ⅱ』で分析・解釈し、報告書を作成。調査対象となった方々にフィードバックする予定です。

この『社会調査演習Ⅰ・Ⅱ』の履修・単位修得することにより『社会調査士(※)』の資格取得が可能となります。

※)インタビュー調査やアンケート調査の方法を学び、統計や世論調査の結果を検討するなど、社会調査の現場で必要な能力を持った『社会調査の』専門家

RYUKAの学び・特色 新着記事

RYUKAの学び・特色一覧を見る

資料請求

デジタルブック

ページトップ