目指すは、若者のUターン&移住者増。上瀧ゼミと多可町の連携プロジェクトがスタート

目指すは、若者のUターン&移住者増。上瀧ゼミと多可町の連携プロジェクトがスタート

公開日:2024年12月3日

上瀧ゼミと多可町の連携プロジェクトに参加する人々

今年度、経済学部経済学科・上瀧真生教授のゼミでは、兵庫県多可町との連携プロジェクトに取り組んでいます。

多可町商工会からのオファーを受け、スタートした本プロジェクト。地方から都会に出ていく若者が多いなか、どのような政策や取り組み、企業があれば人が帰ってくるのか。また、移住したくなるような町にするにはどうしたらいいのか。ゼミ生たちは、データの分析や問題点の抽出をしながら、『住みたい町はどんな町か』という視点で提案を考えていきます。

10月4日(金) キックオフミーティング

上瀧ゼミと多可町の連携プロジェクトにて和紙の手すき体験に参加する学生

10月4日(金)には、商工会の担当者と町内の企業2社の代表の方が本学を訪れ、キックオフミーティングを行いました。

冒頭、商工会の方から、多可町の現状と課題について説明。今後の展望や、そのために商工会で行っている取り組みについても紹介されました。それらを踏まえ、今回学生たちが取り組むのは、多可町を『住みたい町』にするための行政・企業への提案を考えること。「住みたい町とはどんな町か。ぜひ、若者の視点で考えてほしい」と話されました。

キックオフミーティングの様子

キックオフミーティングの様子

若い世代の人口流出が続く多可町が目指すのは、『町外に出た若者のUターン』および『町外からの若者の移住』。どのような企業や取り組み、場所があれば、若い世代が「住みたい」「移住したい」と思ってくれるのか。ゼミ生たちは今後、多可町を訪問し、現地のスポットや企業などを見学。『住みたい町』にするための提案を考えていきます。

11月10日(日)~11日(月) フィールドワーク

多可町を訪問しフィールドワークを行う学生たち

『町外に出た若者のUターン』および『町外からの若者の移住』促進のための提案に取り組んでいるゼミ生たちは、11月10日(日)~11日(月)に多可町を訪問。フィールドワークを行いました。

10日(日)は、多可町ふれあいまつりに参加し、その後、多可町の自然を体感。夕食時には多可町の名物グルメ「播州百日どり」を味わいながら、地元の経営者や町職員の方々との懇談を行いました。

和紙の手すき体験をする学生たち

続く11日(月)には、多可町の北部にある杉原紙の里・多可に隣接する『杉原紙研究所』へ。古くから伝わる和紙・杉原紙の産地であるこの場所で、ゼミ生たちはその名の通り“和紙の手すき体験“に挑戦しました。

今回、学生たちが作ったのはハガキ2枚。工房の方の指導のもと、 “漉きげた”と呼ばれる木枠のなかに原料を流し込むと、厚さが均等になるよう、ぎこちない手つきで四方に揺らすゼミ生たち。紙を漉いた後は、用意してあった押し葉を入れたり、色を入れたりしながら、木枠のなかを自由にデコレート。それぞれの個性が表れた、オリジナルの和紙が完成しました。同施設では、ほかにも展示や職人の方による紙すきなどを見学しました。

和紙の手すき体験

和紙の手すき体験の様子

その後、障がい者就労継続支援事業所 NPO法人cambio(カンビオ)の代表者(理事長)・後藤高広氏の案内のもと、運営事業所のひとつ『passo多可』を訪問。cambioは、地域課題(人口減少や後継者不足など)の解決を軸に、事業承継等を通じ、障がいのある方の自立支援を行っています。そのひとつが就労支援事業所の運営。今回訪れた『passo多可』は、就労支援B型事業所で、無添加鹿肉ドッグフード“TASHIKA”を製造しています。

passo多可にて“TASHIKA”の製造工程を見学し説明を聞く学生

passo多可にて説明を聞く学生

ゼミ生たちはここで“TASHIKA”の製造工程を見学。初めて見る光景に驚いていました。その後、後藤氏から、“障がい者就労支援事業”についてや現在行っている事業内容について説明。また、多可町が抱えている課題についても、より具体的なお話しを聞きました。

午後からも町内の企業を数社訪問したゼミ生たち。実際に現地を訪れたことで、多可町の魅力と課題をよりリアルに感じることができたようです。ここから、課題を設定し、解決策を考え、『町外に出た若者のUターン』および『町外からの若者の移住』促進のための提案を考えていきます。

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