日本の民俗を考える。藤原ゼミが伊川谷集落の伝統行事の調査へ

日本の民俗を考える。藤原ゼミが伊川谷集落の伝統行事の調査へ

公開日:2024年11月15日

伊川谷集落伝統行事調査

日本の民俗(生活文化)に注目し、日本の文化の特色を考え、理解する方法について学ぶ人間社会学部観光学科・藤原喜美子准教授のゼミ。

現在、2年生から4年生のゼミ生20名が、本学近隣の伊川谷集落の伝統行事についての調査に取り組んでいます。

10月17日(木) 概要説明

伊川谷出張所の方の講義

10月17日(木)には、神戸市西区役所伊川谷出張所の方にお越しいただき、神戸市域の変遷、人口の推移、西区の歴史と人口の推移、そして神戸市および西区の現状と課題について説明を受けたゼミ生たち。さらに、伊川谷町の伝統行事についても学びました。

人口減少や担い手不足により伝統行事が減っていっている現状。ゼミ生たちは、「そもそも伝統行事とは何なのか?」「もし、伝統行事がなくなったら、どういった影響があるのか?」について考え、発表しました。

資料写真を見る学生

発表する学生

10月27日(日)には、前開地区の方々との意見交換会に参加。伝統行事運営について学ぶとともに、「伝統行事を続けていくために必要なアクション」についてディスカッションを行いながら、地域についての理解を深めていきます。

10月27日(日) 太山寺周辺見学&地域住民との意見交換会

太山寺周辺見学の様子

神戸市西区役所の方からの概要説明を経て、2年生から4年生までのゼミ生20名は、10月27日(日)に三身山太山寺を訪問。周辺を見学した後、地域住民の方々と意見交換会を行いました。

この日、ゼミ生たちが訪問したのは、太山寺の『龍象院』。ご住職である土居氏の案内の元、重要文化財に指定されている『仁王門』から見学をスタートさせました。仁王門を見上げながら土氏氏の話を真剣に聞き、メモを取っていたゼミ生たち。続いて、歩いて5分ほどの場所にある『十王堂』では、一人ずつ順にお堂のなかに祀られた仏像を外から見て確認していました。

太山寺周辺見学をする学生の様子

太山寺周辺見学をする学生の様子

その後、『歓喜院』を経て、太山寺の東を流れる伊川の左岸の岩肌に刻まれた『磨崖不動明王』へ。兵庫県下最古の『磨崖仏』と伝えられている不動明王立像をすぐに見つけたゼミ生もいれば、なかなか見つけられないゼミ生も。それでも、その姿を見つけた瞬間、みな驚きの声を上げていました。そして、『太山寺本堂』を経て、再び『龍象院』へ。終始、土居氏からの説明を聞き洩らさないように、メモを取ったり、写真を撮っていたゼミ生たち。約1時間半かけて周辺を歩きながら、歴史的資源や伝統文化などについて学びました。

太山寺周辺見学をする学生の様子

太山寺周辺見学でメモを取る学生の様子

太山寺周辺見学をする学生の様子

太山寺周辺見学をする学生の様子

その後、龍象院で地域住民の方6名と意見交換会に臨みました。5名のゼミ生と地域住民の方1~2名がひとつのテーブルを囲み、自己紹介をした後、それぞれが参加した同地区の行事の感想や自分の住んでいる地域にある行事にまつわる思い出について話しました。

龍象院で地域住民の方と意見交換会をする学生たち

龍象院で地域住民の方と意見交換会をする学生たち

続いて、伝統行事の運営について地域の方が感じている課題をヒアリング。その課題を解決し、理想の姿を実現するためのアイデアについてディスカッションし、最後にその内容を模造紙にまとめ、グループごとに発表を行いました。

発表のため模造紙に文字を書く学生

発表を行う学生たち

実際に現地を訪れ、地域の方から直接話を聞いたことで、ゼミ生たちからさまざまなアイデアが飛び出した意見交換会。“学生ならでは”の意見に地域の方々が感嘆の声を上げる場面も見られました。一方で、現実的に難しいと頭をひねられる場面もあるなど、地域の課題がより明確になった様子。この日の体験と学びを生かし、ここからさらに具体的に実現可能な解決策を考えていきます。

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