学生ならではの発想で“おせちの未来”を考える。白ゼミが挑む商品開発プロジェクト

学生ならではの発想で“おせちの未来”を考える。白ゼミが挑む商品開発プロジェクト

公開日:2026年8月20日

フルックスHDを見学1

社会共創活動として「食」ビジネスの最前線を実践的に学んでいる、商学部マーケティング学科白ゼミ。プロジェクトを通して、マーケティングの視点から新たな価値創出を目指しています。

今回、ゼミ生たちがカット野菜などの製造・販売を手掛ける株式会社フルックスホールディングス(以下、フルックスHD)の先端工場を見学し、そこでの学びから「新しいおせち」の企画プロジェクトをスタートさせました。

6月13日(土) フルックスHDの先端工場を見学

この日の工場見学では、主に野菜のカッティング工程を視察。
徹底した衛生管理とマニュアル化されたシステマティックな製造ラインに圧倒された学生たち。特に驚きの声を上げていたのが留学生です。母国の工場のイメージと、今回見学した日本の高度な食品衛生管理の仕組みとの差に深く感銘を受けていました。留学生が多く在籍する同ゼミだからこそ、日本の「当たり前」を客観的に評価するという新鮮な気づきが生まれました。

現場で知るビジネスの課題と企業の挑戦

見学を通して、学生たちは現代のトレンドである「時短調理」を支えるカット野菜が、実際の消費者行動にどう結びついているのかについて理解を深めました。
同時に、市場の野菜の卸値が気候等で変動しても、「カット野菜=〇〇円」というイメージが強いため販売価格を上げ下げできず、コスト調整が難しいというビジネスのリアルな悩みにも触れました。

フルックスHDを見学2

これに対し、フルックスHDではカット野菜単体での差別化が難しい現状を打開するため、長年培った技術を活かし、カット野菜や真空調理品などを「ミールパーツ」として展開する新たな事業に挑戦しています。この柔軟なビジネスモデルは、学生たちにとって大きな刺激となりました。

実現に向けて「新しいおせち」を企画

工場見学で得た「食ビジネスのリアル」を活かし、ゼミでは現在「おせち」の新商品企画プロジェクトが動き出しています。

学生たちの話し合いからは「伝統的なおせち料理は自分たちの好みに合わない」「高級食材は見栄えは良いが価格が上がり、手軽に楽しめない」という現代の若者ならではのリアルな意見が上がりました。
そこで、伝統にとらわれず「おせちの中身を選択式にする」など、個人の嗜好に合わせたアイデアを検討しています。今後は、留学生の多いゼミの強みを活かし、多国籍な視点も交えながら、現代のニーズに合ったより合理的で新しいおせちの提案に向けて、企画の精度を高めていきます。

7月16日(木) 中間発表会

中間発表会

7月16日(木)には、中間発表会を実施。同社の担当者にもお越しいただき、学生たちの提案への講評やアドバイスをいただきました。

市場調査から見えてきた、おせちの新たな可能性

市場調査を行った学生たちは、「若者のおせち離れ」や「インバウンド需要の拡大」など、おせち市場を取り巻く現状を分析。その結果を踏まえ、同社の強みを活かした冷凍・冷蔵の小分け商品、ペット市場の拡大に着目したペット用おせち、若い世代を中心に人気の「ガチャガチャ」のような“開ける楽しさ”を取り入れた福袋企画など、若年層や新たな顧客層へ向けた商品・販売方法を提案しました。

中間発表会1
中間発表会2

また、留学生が多く所属するゼミならではの強みを生かし、自国の食文化と日本のおせちを融合させた企画や、ハラール対応商品の提案など、多文化の視点から市場の可能性を広げるアイデアも発表されました。

企業の視点から学ぶ”実現できる企画”とは

学生たちの提案を聞いた企業担当者からは、市場データの捉え方や商品化に必要な視点など、実務家ならではの貴重な助言をいただきました。また、担当教員である白教授からは、発想の柔軟さを期待する声が聞かれました。

学生たちは、自分たちのアイデアを現実の市場にどう落とし込むかという新たな課題を受け止めながら、最終提案へ向けて企画をさらにブラッシュアップしていきます。

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