西村ゼミが育てたワイン、一般販売に向けた新たな一歩。「猪名川ワインプロジェクト」

西村ゼミが育てたワイン、一般販売に向けた新たな一歩。「猪名川ワインプロジェクト」

公開日:2026年7月28日

猪名川ワインプロジェクト1

地域ならではの食や文化を観光資源として活かす「ガストロノミーツーリズム」をテーマに学ぶ、人間社会学部観光学科・西村典芳教授のゼミ。

2023年度から猪名川町と連携して取り組む「猪名川町ワインプロジェクト」は、ぶどうの栽培からワインの醸造、ブランドづくりまで学生自身が携わる実践型プロジェクトです。

7月19日(日) 神戸空港にて試飲会実施

収穫ゼロに終わった1年目、試験醸造に挑んだ2年目を経て、3年目には100本を超えるワインの完成に成功。そして今年、そのワインは一般販売へ向けて新たな一歩を踏み出しました。

3年間育ててきたワインを、地域の外へ届ける

7月19日(日)には、神戸空港で試飲会とアンケート調査を実施しました。
会場で提供したのは、昨年度、町民公募によって「宙しずく」と名付けられた白ワイン。ラベルデザインも学生が担当し、地域と学生が一緒になってつくり上げた1本です。

今回の試飲会は、一般販売を前に消費者の声を集め、今後の商品づくりや情報発信につなげることを目的に開催されました。

「おいしい」の声が、次の挑戦への力に

試飲会を行ったのは神戸空港2階の展望デッキ。
気温は35度近くまで上がり、多くの来場者は車で空港を訪れていたため、試飲できる人は限られる厳しい条件でした。

猪名川ワインプロジェクト2
猪名川ワインプロジェクト3

それでも学生たちは、
「猪名川ワインの試飲会を行っています!」
「ぜひ飲んでみませんか?」
と笑顔で声を掛け続けます。

興味を持って立ち止まった人にはワインを手渡し、味の感想やアンケートへの協力を依頼。目標としていたアンケート回収数にも着実に近づいていきました。
試飲した人からは、「飲みやすくておいしい」という声も多く聞かれ、なかには「購入できますか?」と販売を希望する人も。学生たちが畑づくりから携わってきたワインが、地域の外で初めて消費者に受け入れられた瞬間でした。

アンケート調査から見えた新たな可能性

試飲会で実施したアンケートでは、57名から回答を得ることができ、回答者の約9割が「おいしい」「とてもおいしい」と評価。また、パッケージデザインについても約9割が「良い」「とても良い」と回答。さらに、「購入したい」と答えた人は約3分の2にのぼり、「スーパー」「道の駅」「百貨店で販売してほしい」といった声も寄せられました。なかには、「ミニボトルがあれば購入したい」といった具体的なアイデアも。こうした調査を通して、商品の改良や販売方法について考える新たなヒントも得ることができました。

地域資源を育て、価値として届ける

収穫ゼロから始まったワインづくり。
失敗も成功も積み重ねながら、「地域資源を育て、価値として届ける」ことを実践のなかで学んできた学生たち。さらに今回の試飲会を通して、「おいしい」と感じてもらうだけでなく、「どこで買いたいか」「価格をどう感じたか」など、商品が市場で受け入れられるために必要な視点も学びました。

今後はアンケート結果を分析しながら、地域と連携して商品づくりや情報発信をさらにブラッシュアップ。学生たちが育てた「宙しずく」が、猪名川町の新たな魅力として、より多くの人へ届く日が楽しみです。

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