“買う場所”から“誰かに伝えたくなる場所”へ
学生が考える未来のお菓子売場
公開日:2026年9月9日

本企画は、株式会社ダイエーと株式会社山星屋、学生が意見を交わしながら、ダイエーのお菓子売場の新たなあり方を考える取り組みです。商品を購入するだけの場所ではなく、訪れた人が楽しみ、思わず誰かに伝えたくなる空間を目指し、学生ならではの視点を企画に生かしていきます。
もくじ
7月8日(水) 第1回ディスカッション
7月8日(水)、実際のお菓子売場を見学した後、「売場をバズらせるためにはどうすればよいか」をテーマにディスカッションを行いました。
投稿したくなる売場には、どんな理由があるのか
株式会社山星屋の担当者から提示されたのは、SNSで思わず紹介したくなる売場を考えるという課題です。学生たちは、普段どこで流行を知るのか、どのような場所に足を運びたくなるのか、SNSで共有したくなるものにはどのような特徴があるのかを振り返りながら、意見を出していきました。
挙がったのは、数量限定の商品を扱うことや、駄菓子屋を思わせる玩具付きのお菓子を取り入れること、その売場でしか購入・体験できない仕掛けを設けることなど。売場を訪れること自体が楽しみになる工夫へと話題が広がります。
テーマパークを歩くようなワクワクするような空間にしたいという意見も挙がりました。学生たちが注目したのは、商品そのものに加えて、写真を撮りたくなる場面や、誰かに教えたくなる体験です。


留学生の視点から見える、日本のお菓子の魅力
参加者の中には留学生もおり、海外の人から見た日本のお菓子についても意見が交わされました。外国人に人気のある商品は何か、日本のお菓子のどのような点が興味を引くのか。普段とは異なる視点が加わることで、売場づくりの対象は地域の利用者だけでなく、海外から訪れる人へも広がっていきます。
同じ商品であっても、誰に、どのように見せるかによって魅力の伝わり方は変わります。留学生から出された意見も、これからの売場を考える手がかりの一つとなりました。
アイデアを言葉にし、次の企画へ
最後に、株式会社ダイエーの担当者から学生たちへ、「アウトプットすることを恐れないでほしい。失敗はない」との言葉が送られました。一つの正解を探すのではなく、自分なら訪れたいか、写真を撮りたいか、誰かに伝えたいかを考え、まず言葉にしてみる。
第1回のディスカッションでは、学生それぞれの感覚から、未来のお菓子売場につながるさまざまな案が生まれました。
今後も学生たちは企業の担当者との意見交換を重ねながら、新しいお菓子売場の企画を組み立てていきます。
8月4日(火) 第2回ディスカッション

「お菓子を買うために行く場所」から、「なんだか楽しそうだから、行ってみたい」と思える場所へ。
8月4日(火)、株式会社山星屋、株式会社ダイエーとともに取り組む「ダイエーのお菓子売場の新たなあり方を考える」プロジェクトの第2回ディスカッションを実施しました。
第1回では、普段のお菓子売場で感じていることや、Z世代ならではの視点から「思わず立ち寄りたくなる売場」について意見を出し合った学生たち。今回はそこからさらに議論を深め、「どうすれば人を惹きつけ、楽しんでもらい、また来たいと思ってもらえるのか」という視点で、売場づくりからプロモーションまで幅広くアイデアを出し合いました。
学生たちが考えているのは、商品の購入だけを目的とした売場ではありません。
訪れること自体が楽しく、思わず誰かに伝えたくなる。
そんな新しいお菓子売場の可能性です。
「行ってみたい」を生み出すには? 売場の外からアイデアを考える
まず学生たちが考えたのは、売場に入ってもらうための仕掛け。どれだけ魅力的な売場をつくっても、まず「行ってみたい」と思ってもらわなければ、その魅力は届きません。
そこで出たアイデアの一つが、「香り」を活用した演出です。お菓子の香りによって売場の存在を感じてもらい、自然と足を向けたくなる仕掛けについて意見を交わしました。
「何を置くか」だけではなく、五感を通して売場をどう感じてもらうか。
学生たちは、商品そのものから一歩離れたところにも、売場を訪れるきっかけがあると考えます。
「また来たい」を生み出す、変化する売場
続いて議論したのは、「一度来た人に、また来てもらうには?」ということ。
学生からは、現在も人気が続いている「平成レトロ」のようなトレンドを取り入れながら、定期的に売場の内容を変えることで、「次に来たときは、どんな売場になっているんだろう?」という期待感を生み出せるのではないか、というアイデアが出ました。


一方で、
「人気の商品やコンセプトは残した方がいい」
「少しずつ変えるだけでは、間違い探しのようになってしまうのでは?」
といった意見も。さらに、変化を加えるのであれば、部分的に商品を入れ替えるだけではなく、売場全体のコンセプトそのものを切り替えることで、訪れるたびに新鮮さを感じてもらえるのではないか、という意見も出ました。
一つのアイデアに全員が賛成するのではなく、「本当にお客さまはそう感じるだろうか?」と別の角度から考える。そんなやり取りを重ねながら、学生たちは「また来たい」と思ってもらえる売場のあり方を探っていきました。
「売場をつくる」だけでは、人は来ない。SNSで話題をつくる
議論は、売場の中から外へ。
次に学生たちが考えたのは、「そもそも、どうやってこの売場を知ってもらうのか?」ということでした。
そこで出たのが、TikTokなどのSNSを活用して、まず話題をつくるというアイデア。
売場で流行を生み出そうとするのではなく、先にSNSで興味を持ってもらい、その流れを売場につなげていく。YouTubeやInstagramなどのSNS広告の活用についても意見が出されました。
売場を「商品を並べる場所」だけではなく、「人の行動を生み出す仕組み」として捉え始めた学生たち。「どんな商品を置けば売れるか」だけではなく、
「どうすれば知ってもらえる?」
「どうすれば行ってみたいと思ってもらえる?」
「どうすれば、また来たいと思ってもらえる?」
と、来店前から来店後までの体験を考えていきました。
学生の「日常の感覚」が、実際の売場へ
今回のプロジェクトで学生たちが向き合っているのは、実際の企業課題です。
だからこそ、「自分だったらどうする?」という日常の感覚が、アイデアを考える出発点に。普段SNSで何を見るのか。どんな投稿なら気になるのか。どんな売場なら友人に教えたくなるのか。
Z世代としての自分たちの日常そのものが、マーケティングを考える材料になる。
そして、企業担当者との対話を通して、そのアイデアを「実際に売場にできるのか」という視点からさらに考えを深めています。
8月28日(金)、フードスタイル神戸学園店がオープンし、今回の取り組みの舞台となるお菓子売場もスタートしました。
学生たちが出したアイデアは、今後、実際の売場やプロモーションにどのように活かしていけるのか、企業との継続的なディスカッションを通して検討していきます。
学生たちが考えたアイデアが、実際の売場でどのように展開され、それによってお客様にどのような変化や反応が生まれるのか。
「考える」だけで終わらず、企業との対話を重ねながらアイデアを磨き、実際のマーケティングにつなげていく。
学生たちは、企業とともにリアルなマーケティングの現場で学びを深めながら、Z世代ならではの視点を活かした新たなお菓子売場のあり方を考えていきます。












