小学生に「伝える」ことで学ぶ。川合ゼミが「小学生向けオープンキャンパス」を主催
公開日:2026年8月26日

「大学って、どんなところ?」
「大学生は、どんな毎日を過ごしているの?」
そんな小学生の疑問に、大学生が自分たちの言葉で答える――。
8月7日(金)、商学部経営学科・川合宏之教授のゼミに所属する学生たちが、毎年恒例となっている「小学生向けオープンキャンパス」を開催しました。
小学生に大学という場所を身近に感じてもらい、楽しみながら大学について知ってもらうことを目的としたこのイベント。学生たちは、自己紹介からキャンパスツアー、トークショー、工作教室まで、プログラムの企画・運営を担いました。
「どうすれば楽しんでもらえるか」「どうすれば分かりやすく伝えられるか」。
目の前にいる小学生と向き合いながら、学生たち自身も「伝える」「教える」ことの難しさと面白さを体感しました。
小学生の「なぜ?」を引き出すキャンパスツアー
まずは、学生たちによる自己紹介からスタート。その後、小学生たちはグループに分かれ、ダイエー資料館、キャッシュレジスター博物館、図書館を巡るキャンパスツアーを体験しました。
今回、学生たちが工夫したのは、施設をただ案内するのではなく、小学生が楽しみながら大学を知ることができる仕掛けを取り入れたこと。
例えばキャッシュレジスター博物館では、「なぜ昔のレジは『チン』と音が鳴っていたのでしょうか?」というクイズを出題。図書館では、「図書館に本は何冊あるでしょうか?」と問いかけます。小学生たちは展示を眺めながら答えを考えたり、学生に質問したり。大学生にとっては当たり前に見えるものも、子どもたちの目を通すと、思いがけない「なぜ?」に変わります。
「こちらが伝えたいこと」を一方的に話すだけではなく、「相手が何に興味を持つのか」を考える。それが、今回の活動で学生たちが実践した「伝える」ということでした。
「大学ってどんなところ?」を、小学生の目線で考える

続いては、学生たちによるトークショー。
「大学とはどんなところなのか」
「大学生はどんなことをしているのか」
小学生にとっては、まだ少し先の未来である大学生活を、できるだけ身近に感じてもらえるよう、小学校と大学の違いや学食などについて紹介しました。
ここでも「分かりやすく伝えること」の難しさに向き合った学生たち。
トークショーの後には、小学生から学生たちへ質問タイム。
「学校におやつを持っていっていいですか?」
「同じ名前の人は何人くらいいますか?」
「冷蔵庫は持ってきていいですか?」
大人からはなかなか出てこない、素朴でユニークな質問の数々。こうした予想外の問いにその場で答えることも、学生たちにとっては貴重な経験になりました。
「教える」だけではない。子どもとの時間が学生の学びに
午後には、大学生による講座として「オリジナルデザインの光るうちわを作ろう!」を実施。小学生と一緒に工作をしながら、学生たちは子どもたちとの会話を楽しみ、それぞれ思い思いのうちわを完成させました。
どこまで手を出して、どこから見守るのか。
目の前の子どもたちの様子を見ながら、その都度対応を考えていた学生たち。これは教室で理論を学ぶだけでは得られない「生きた学び」になります。


学生からは「去年も活動していたんですけど、名前を覚えてくれている子もいたりして、うれしかったです」という声や、「ゼミ長として全体を見るようになって、いろいろなところに注意するようになりました。子どもたちにどうやったら喜んでもらえるかを考えながら活動しました」と、この日を振り返った学生も。立場が変わることで、学生自身の視野も広がっているようです。
「どうすれば伝わる?」を考える。その繰り返しが、学びになる
準備から当日の運営まで、学生たちが中心となって取り組んだ今回のオープンキャンパス。子どもたちに大学の魅力を届けることが大きな目的である一方、その過程で学生たちが得たものも少なくありません。
「どうすれば楽しんでもらえる?」
「どうすれば分かりやすく伝わる?」
相手の反応を見て、考える。やってみる。うまくいかなければ、また考える。
そんな繰り返しのなかで、学生たちは「伝える」「教える」ということを知識ではなく経験として学び、その力を少しずつ身につけています。
教育学やキャリア教育について学ぶだけでなく、学校や地域とのつながりを大切にしながら、実際の現場で子どもたちの学習や遊びをサポートする活動にも取り組んでいる川合ゼミ。こうした「現場経験を通して教育について深く理解する」ことがゼミ活動の大きな特徴でもあります。












