岡田ゼミが、サンテレビのマスコットキャラクターを活用した新商品を開発!
公開日:2025年2月4日
商学部経営学科・岡田恵実講師のゼミに所属する2年生は、今秋から株式会社サンテレビジョンとの社会共創プロジェクトに取り組んでいます。
同社からの要望によりスタートした今回の「新商品開発プロジェクト」。関西ならではの独自の番組編成を強みに、特に阪神タイガースファンからの人気が高いサンテレビでは、「おっ!サン」というマスコットキャラクターを活用した商品を100以上展開しています。
ただ、その購買層は前述の阪神ファンをはじめ40~50代の男女が中心。「若年層に弱い」という課題を解決すべく、今回、学生目線での新商品開発に取り組むことになりました。
9月20日(水) サンテレビ本社でフィールドワーク&キックオフ
9月20日(水)、ゼミ生14名がサンテレビ本社を訪問。フィールドワークを行いました。
この日は、本プロジェクトのキックオフということもあり、サンテレビおよび「おっ!サン」の概要、商品開発のプロセス、また現在抱えている課題や学生たちに期待すること、などについて説明を受けました。
また、現在発売されている「おっ!サン」のキャラクター商品についても説明を受けたゼミ生たち。新たな商品を企画する参考にすべく、手に取りながらアイデアを膨らませていました。
この日のフィールドワーク&キックオフを踏まえ、まずは学生だけでアイデア出しを行っていきます。
10月24日(火) サンテレビ担当者との企画会議
10月24日(火)には、サンテレビの担当者2名が本学を訪れ、企画会議を行いました。
フィールドワークの後、それぞれがアイデアを書き出し、カテゴリーごとに模造紙にまとめたゼミ生たち。この日は、その3枚の模造紙をもとに企画会議がスタートしました。
最初は改めての自己紹介として、15名のゼミ生たちが一人ずつサンテレビのおふたりと名刺交換。人生初の名刺交換とあって若干のぎこちなさもありましたが、良い緊張を感じ、気持ちも引き締まったようです。
続いて、模造紙にまとめたアイデアを見直し、「自分の仮アイデア」を最大3つ決定。その後、ペアワークを3セット行い、各々のアイデアをよりブラッシュアップさせたら、最後は最終的に提案する自分の商品アイデアを作成。一人ずつ順番に、理由や背景、特徴、推しポイントなどを発表していきました。
すべての発表を聞き終えたサンテレビのおふたりからは、「絞るのを迷うくらい良いアイデアばかりだった」と嬉しい悲鳴が。そのうえで、「せっかくなら、流科大生とだからこそこの商品になった、というようなものにしたい」と話されました。
また、発表を終えたゼミ生たちからは、以下のような感想が聞かれました。
- 自分たちが起業の商品アイデアを考えるということで不安もあったが、ペアワークをすることで自分のアイデアに自信が持て、楽しく発表できた
- 自分のアイデアを企業の方に伝えるのは緊張したが、若者らしいと言ってもらえてうれしかった
- 買う側の視点、売る側の視点、両方踏まえてアイデアを出すことができた
- ほかのメンバーの良い意見があり、それがあったら自分も買いたいと思った
ここからは、いよいよ商品アイデアを絞り込む作業に。そして、12月にサンテレビに対して具体的な提案を行う予定です。
12月6日(水) サンテレビ本社にて企画提案
ゼミ生たちは、12月6日(水)に再びサンテレビ本社を訪問。担当者5名に向け、企画提案を行いました。
10月の企画会議の後、サンテレビの方からのアドバイスを踏まえ、より実用的かつ実現性の高い企画を考えてきたゼミ生たち。ピリッとした空気に少し緊張気味でしたが、各チームとも自信を持って堂々と発表を行いました。
SDGsや大学生らしい視点に重きを置いたものもあれば、自身の経験や体験から着想を得たものなど、ゼミ生たちからは次々とオリジナリティ溢れる企画が。サンテレビの担当者の皆さまも、深く頷いたり、ときに驚いたり、興味津々で発表を聴かれていました。各チームの発表後の質疑応答では、ときに厳しい指摘がありつつも、企画内容への評価は上々。「もっとこうしたらおもしろいんじゃないか」「例えばこんなこともできるんじゃないか」といった活発なディスカッションも行われていました。
最後の講評では、「どのアイデアもおもしろかったので、できるならすべて商品化したい」というコメントも。一方で、実際に商品として販売するためにはクリアしないといけない課題もあるとし、その部分への対応および改善も求められました。
今後は、サンテレビ内で行われる会議でゼミ生たちの企画を審議し、商品化される企画が決定する予定です。
8月1日(木) 2つの企画が商品化。ゼミ生が販売に参加
昨年度、株式会社サンテレビジョンからの要望を受け、サンテレビのマスコットキャラクター『おっ! サン 』を活用した新商品開発に取り組んできた岡田ゼミ。
昨冬、同社に向けて行った企画提案。その後の社内会議を経て、具体的な商品化に向けて動いた結果、『おっ! サン ヘアバンド』と『おっ! サン フレグランスタグ』の2つの企画の商品化が決定。そこから実際の商品制作に進むなかで、業者探しで苦労したり、価格が合わなかったり。企画から販売に至るまでのさまざまな経験を経て、ようやく今年の7月に商品が完成しました。
『おっ! サン ヘアバンド』は7月19日(金)から、『おっ! サン フレグランスタグ(全2種)』は7月30日(火)から販売が開始。また、19日(金)から8月1日(木)には、阪神甲子園駅前のショッピングセンター・コロワ甲子園に、『おっ! サンの店』が期間限定でオープンしました。ゼミ生たちも数日間、交代で販売に参加。お客さまに直接商品の説明をするなど、PRに努めていました。
双方とも好調な滑り出しとなり、ヘアバンドは全体の売上2位となるヒット商品に。2商品は、その他の店舗やオンラインショップでも順次販売されます。
ゼミ生たちは今後、新商品のPR動画も制作予定です。
1月9日(木) 最終報告会
2023年秋から取り組んできた株式会社サンテレビジョンとの新商品開発プロジェクトの最終報告会を、1月9日(木)に行いました。
「若年層に弱い」という課題を解決すべく、学生目線で「おっ!サン」というマスコットキャラクターの新商品開発に取り組んできたゼミ生たち。この日は、同社の担当者2名を本学に招き、その1年半にも及ぶ取り組みについて振り返りました。
ゼミ生たちは『企画』『広報』『販売』の3つのチームに分かれ、どのような取り組みを行ってきたのか、その狙いやプロセス、こだわった点や苦労したことなどについて回顧。その経験を通して学んだことを発表しました。
「業者探しの際、連絡してもほとんどが取りあってくれない」「ロット数やデザイン」といった問題に苦労した『企画』チーム。「商品を作るうえで、コスト・ロットを考えること、ロットと価格のバランスを取ることが必要。結果が得られなくても何度もチャレンジすることの大切さを学んだ」と話しました。
商品のヘッダーデザインにおいては「文字の大きさや穴の位置」に、 PR動画作成においては「『商品のPR動画』という目的を持って動画を作成すること」に苦慮したのが『広報』チーム。「多くの意見を取り入れることによって、より良いアイデアが生まれてくること」「ただ動画を作る、のではなく“目的”を持って作ることが大切」だと学んだ、といいます。
そして、コロワ甲子園と学園祭での販売を通して「自分たちの口で直接伝えることの大切さ、商品の価格設定やどこでどんな商品を販売するのかなどを入念に検討する重要性」を学んだ『販売』チーム。「今回の取り組みを通して、多くの挫折や試行錯誤をするなかでの失敗は次に生かすことができる」とまとめました。
発表後、改めて今回の取り組みを振り返っての感想を述べたゼミ生13名。それらの言葉を受け、サンテレビの担当者2名からは労いと感謝の言葉が伝えられました。また、振り返りとして「ヘアバンドについては製作ロットがすべて完売した」こと、2商品の販売場所ごとの販売個数について報告。ビジネス視点でのフィードバックをされていました。一方で、「どのようにしたらお客さまから関心を持ってもらいやすかったか?」などをゼミ生たちに質問。「今後の販売の際にも参考にしたい」と話されました。
本学では、ゼミ活動がはじまるのは2年生の後期から。このプロジェクトがスタートしたときは、まだゼミに入って間もなかったゼミ生たちも、あと数カ月で4年生。長きに渡り取り組んできたからこそ得られた力や学べたことはたくさんありました。そのすべてを生かし、今後の就職活動に臨んでいきます。