山川ゼミが全国1位の快挙！ 『人生100年時代の社会人基礎力育成グランプリ・全国決勝大会』で「社会人基礎力大賞」受賞
公開日：2024年3月25日
3月15日(金)に開催された『人生100年時代の社会人基礎力育成グランプリ・全国決勝大会』で、人間社会学部観光学科・山川拓也准教授のゼミが、全国1位となる「社会人基礎力大賞」を受賞しました。
各地区予選を経て、全国決勝大会（オンライン）に出場したのは6チーム。山川ゼミの3年生3名は4番目に登場し、社会人基礎力の育成・強化を意図した「3つの実学的な経験学習」（国際交流バスツアーの企画・運営、海外旅行企画コンテストへの参画・出場、東海大学との「食」を通した「人との出会い」による越境的学習）について紹介。そして、それらへの取り組みを通して、社会人基礎力のどの部分(※)がどれだけ育まれたのかを説明しました。
(※) 前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力
この日に向けて懸命に作成したパワーポイントの資料が画面に表示されないなど、発表開始直後からトラブルに見舞われたゼミ生たち。そうした状況のなかでも、焦らず、冷静に、臨機応変に対応。ゼミ活動での取り組みを通して培ってきた“社会人基礎力”をしっかりと体現し、素晴らしい発表を見せてくれました。
最後まで視覚情報を提示できなかったこともあり、受賞の可能性は低いと落ち込んでいたゼミ生たち。結果発表がはじまっても、なかなか本学の名前が読み上げられないことに諦めの空気も。ところが、最後の「人生100年時代の社会人基礎力大賞」の発表で本学の名前が読み上げられると、喜びと驚きで声にならない様子でした。
審査員からは「社会人に必要なネゴシエーション力の獲得・発揮がとても感じられた取り組み」「3つの取り組みすべてにおいて具体的な成果につなげ、さらにチーム間で協力して高いレベルで成果を出したことは高く評価できる」「物事の成功は関連するそれぞれがうまく連動することで達成する。まさに積み重ねが重要」と、高い評価をいただきました。
一生懸命に作ったパワーポイントをお見せできなくて悔しい」としながらも、「選ばれると思っていなかったので驚いたけど、すごくうれしいです」と、受賞の感想を話したゼミ生たち。研究演習Ⅰ・Ⅱの取り組みの集大成として挑んだ本グランプリで最高の結果を出せたことは、これから社会に出て活躍していくうえでの大きな自信につながったようです。
ゼミ指導教員 山川拓也准教授のコメント・所感
まずは、今回、栄えある賞を受賞した３年ゼミ生に心からの敬意を表すとともに、活動を評価してくださった審査員ならびに大会関係者の皆様に御礼を申し上げたいと思います。
当日は大会規定で３名のみの出場・発表でしたが、山川ゼミ（観光商品マーケティング研究室）では、実施するプロジェクトに各年次の全員が個々の役割と責任をもって満遍なく携わってもらうようにしています。その意味において、実質的に３年ゼミ生全員の総力で勝ち取ってくれたものと認識しています。
発表した3つのプロジェクトは、すべてにおいて「社会人基礎力の総合的な育成・強化」を意図できる内容とし、加えて、 重点的に育成・強化したい能力を活動毎に考慮しました。 尚、教員の狙い（社会人基礎力の育成・強化）の詳細については、事前に多くを伝えずに取り組ませ、 事後の振り返り時に説明・指導を行いました。時に厳しい指導となることもありましたが、ゼミ生全員が意味を理解しながらしっかり学んでくれました。その蓄積が結果につながったことについて、ゼミ教員として学生たちの喜びと同様に、大変に嬉しく思います。
近年、日本の多くの大学は、社会（主に学生を採用する企業等）の現実的ニーズに応える形で、経済産業省が定義する［社会人基礎力］の育成が求められています。これからも、本学の教育目標 『豊かな社会の実現に貢献できる意欲と能力を持ったビジネスパーソンの育成』に沿いながら、ゼミでの専門的な学修・研究等を通した教育に注力していきたいと考えています。
『社会人基礎力』とはー
職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力として、“前に踏み出す力” “考え抜く力” “チームで働く力”の3つの能力（12の能力要素）から構成されており、2006年に経済産業省によって提唱されました。年々、その重要性は増しており、人生100年時代ならではの切り口・視点が必要だとして、2017年に新たに【人生100年時代の社会人基礎力】と定義されました。
『人生100年時代の社会人基礎力育成グランプリ』とはー
経済産業省がとりまとめて定義した【人生100年時代の社会人基礎力】の育成に資する「大学の取り組みと、それにより成長を遂げた学生の多様な実例」を審査・表彰し、その周知を図ることを目的に、一般社団法人社会人基礎力協議会が主催。厳正なる書類審査を通過したチームが地区予選に進み、各地区の上位1チームが全国大会に出場することができます。
