長坂ゼミと『須磨パティオ』の共創活動がスタート! サービス面の改善・拡充調査へ
公開日:2024年8月7日
商学部マーケティング学科・長坂泰之教授のゼミでは、ショッピングセンター『須磨パティオ』(神戸市営地下鉄・名谷駅前)との共創活動をスタートさせました。
まちの質・暮らしの質を一層高めることで都市ブランドの向上と誘引につなげる『リノベーション・神戸』プロジェクトを進めている神戸市。そのひとつである『名谷活性化プラン』の一環として、今年度『須磨パティオ』の大規模リニューアルを計画しています。
このリニューアルにあたり、同施設の運営元である株式会社 こうべ未来都市機構から、長坂ゼミに『サービス面の改善・拡充につながる調査(インタビュー・アンケート)』の要望があり、今回の共創活動の実施に至りました。
4月15日(月) キックオフセミナー
活動の開始にあたり、4月15日(月)に長坂ゼミに所属する3年生14名が須磨パティオを訪問。キックオフセミナーを行いました。
最初に、株式会社こうべ未来都市機構 須磨パティオ事業部の方々から、『須磨パティオ』リニューアルにおける新プロジェクトについて説明を受けました。
その後、館内を見学するなかで、ゼミ生たちの目に留まったのが“中庭”。同施設の利用者は子育て世帯や60歳以上の方が多いと聞いていたため、40~50人の高校生たちが集まって賑わう目の前の光景に、ギャップを感じたようでした。
見学後は、それぞれ館内で気になった点などをポストイットに書き出し、模造紙に貼り付け、ジャンルごとに分別。ゼミ生を代表して4名が、同社の方々に向けて発表しました。
今後は、5月29日(木)と6月1日(土)に、アンケート・インタビュー調査を実施する予定です。
5月29日(水)/6月1日(土) アンケート&インタビュー調査
神戸市営地下鉄名谷駅前のショッピングセンター・須磨パティオ。来春にかけてのリニューアルにあたり、『サービス面の改善・拡充につながる調査』の要望を受けた長坂ゼミ。
施設内の見学等を行ったキックオフセミナーから1カ月半。5月29日(水)・6月1日(土)の2日間、須磨パティオにてアンケート調査およびインタビュー調査を行いました。
両日とも、朝10時からアンケート調査をスタート。初回となった29日(水)は、初のアンケート調査に緊張しながらも、勇気を出して道行く人々に声をかけていました。続く6月1日(土)は2度目の調査とあって、少し慣れた様子のゼミ生たち。土曜日ということもあり、前回より多くの人で賑わっており、さまざまな世代の方々にアンケートの協力を依頼。断られることもありましたが、めげずに声をかけ、データ収集に奔走していました。
一方、インタビュー調査は、須磨パティオをよく利用されているさまざまな世代の3グループをターゲットに実施。現状のサービスについての認知や満足度、改善点、リニューアル後の施設で期待するサービスなどについて聞き取りを行いました。各グループともインタビューを受けるのは4名。ゼミ生はそれぞれ1人ずつに担当としてつき、話した内容をポストイットにメモしていき、インタビュー後に全員のコメントを各テーマごとにまとめていきました。
同じ質問でも、世代が違うと視点が違い、受け取り方もさまざまでしたが、どれも利用者のリアルな意見。各2時間のインタビューを通して、ゼミ生たち自身にも大きな気づきがあったようでした。
2日間を通して、“学生視点”でのアンケートおよびインタビュー調査を行ったゼミ生たち。ここからその結果をまとめ、7月に最終報告を行う予定です。
7月8日(月) 最終報告会
4月にキックオフした『須磨パティオ』との共創活動。5月・6月に実施したアンケート&インタビュー調査の結果をまとめ、分析した結果を7月8日(月)に須磨パティオの方々に報告しました。
冒頭、長坂教授が今回の取り組みの背景と目的、調査方法および結果について説明。その後、14名のゼミ生が一人ずつ登壇し、今回のアンケートおよびインタビュー調査の結果を通して、感じたこと、今後に向けた提案を、それぞれ発表しました。
ゼミ生たちからは、「2階に椅子をもう少し増やした方がいいのではないか」「リニューアルの告知にもっと力を入れた方が良い」「買い物広場に子どもが着替えられる専用スペースを設けることで、家族連れの来訪者にとって利便性が増すと思う」「車いすは駐車場にあった方が良い」「将来的なターゲット顧客と考え、高校生がリピーターになるような施策をしてみてはどうか」など、さまざまな意見が出ていました。
メモを取りながら、ゼミ生たちの提案一つひとつに真摯に耳を傾けていた須磨パティオの方々。全員の発表が終わった後には、今回の取り組みに対して、長坂教授とゼミ生たちに感謝の言葉を述べられました。
今回の須磨パティオとの取り組みを通して、長坂教授指導のもとでのアンケート設計、現地でのアンケート・インタビュー調査など、初めての挑戦に臨んだゼミ生たち。その後の分析・提案を含め、それぞれが今後につながる貴重な経験を積むことができたようです。