岡田ゼミの学生が、東日本大震災からの復興に向けた福島県内での斬新な取り組みを学ぶ
公開日:2025年1月8日
ゼミ生同士の対話と実践に重きを置き、さまざまな活動を行っている商学部経営学科・岡田恵実講師のゼミ。12月19日(木)には、外部講師を招き講義を行いました。
2年生・3年生の合同ゼミとして実施したこの日。福島県南相馬市で移住・起業支援を行ったMYSH株式会社の執行役員兼福島浜通り支社長・後藤彩氏と鹿祐樹氏、福島県浜通り等の交流人口拡大・情報発信・新たな産業創出支援を行う公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構交流促進部長の植田誠氏の3名を講師に、東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県での復興に向けた新たな取り組みについて学びました。
まず、『データで見る東日本大震災』をテーマに、東日本大震災と阪神・淡路大震災を比較しながら当時の状況や被害状況などについて説明した鹿氏。改めて被害の大きさを思い出した様子のゼミ生たちは、みな厳しい顔をしながら話に耳を傾けていました。
続いては、復興に向けた新しい取り組みについて。『ダイナミックな取り組み』と題し、東京ディズニーランドと同じ大きさでドローンの実証実験ができる場所があること、そこで配達の実証実験を行ったこと、さらにここで開発したロボットがJR西日本の路線で使用されていることなどを紹介した植田氏。「一度人がいなくなった場所には少ししか人が戻らない。そんな場所だからこそ、思い切り新しいことをやれる」と話しました。
一方、後藤氏は『チャレンジのまちとして若者が活躍している地域』を紹介。移住促進や起業プログラムを行っている南相馬という場所は、地域外からの移住が多く、しかも移住者には若い人が多いそう。南相馬に通いながら、地域への思いと人とのつながりを経て、南相馬で活動していく若い人たちの姿を、後藤氏は嬉しそうに話されていました。
3名のお話を、さまざまな思いで聞いていたゼミ生たち。最後は、今回のお話を踏まえてゼミ生同士でディスカッションを行い、終了となりました。講義が終わった後も、積極的に3名の方々と話す姿が見られるなど、ゼミ生たちにとって印象深い時間となったようです。
ゼミ生たちのコメント
- 震災のことは当時テレビで見ていたけど、その後どうなったのかを意識して見る機会はなかった。今日をきっかけにもう少しアンテナを高くしていきたい
- 若い人たちがわざわざ南相馬にくる理由を考えると、やっぱりそこで迎えてくれる人たちの魅力があるのだと思った
- 何もなくなった場所だからこそ新しいことをやる、というのがすごいと思った。ここから世界に向けて新しい製品を生み出していけそうなワクワクがあった
- 福島浜通りに行ってみたいと思った