鋭い問題意識の提案揃う 第21回『学生チャレンジプロジェクト』
公開日:2025年1月17日
12月21日(土)に、【2024年度学生チャレンジプロジェクト(通称:チャレプロ)】の最終プレゼンテーションを行いました。
【チャレプロ】とは、学生たち自らが、キャンパス内の課題の改善策や、自身の大学生活を充実させるための新たな事柄を提案する学内コンテストのこと。実社会でも大切な「企画力」、「提案力」を育むことを目的に開催されています。特に優秀な提案をしたチームは、大学のバックアップのもと、提案の実現に向けて取り組んでいくことになっています。
2024年度のテーマ
- 自由テーマ
- 地域連携・地域貢献(神戸市西区および近隣地域)
- 国際交流
- クラブ・サークル活動の活性化
- マナー向上の啓発活動、防犯の取り組み
- 環境
10月の一次(書類)審査、11月のりゅうか祭(学園祭)での展示による二次審査を経て、全10チームがこの日の最終プレゼンテーションに参加。8名の審査員を前に、長い取り組みの集大成を発表しました。今年度は、文化・ジェンダーの多様性、リサイクル・アップサイクルなど、現代社会の諸問題を大学内に置き換え、学生目線で鋭く捉えた良案ばかり。とりわけ、『多様性』にフォーカスしたチームが多く、留学生が多数在籍する本学ならではの提案といえます。
例年通り、各チームのプレゼン後には質疑応答が行われ、審査員からは提案内容を深掘りするさまざまな質問が投げかけられました。提案の目的や予算設定の甘さなどへの厳しい指摘の一方で、提案をブラッシュアップするためのアドバイスも。学生たちは、言葉を探しながらしっかりと答えるなかで、新たな気付きを得ることもできたようです。
全10チームのプレゼン終了後、審議を経て、最優秀賞・優秀賞・学生委員会賞各1チームを選出。
最優秀賞は、「大学案内パンフレット改良案」を提案した“チームErichan”。優秀賞は、「芸能コンテストで国際交流の促進」を提案した“三姉妹寮生チーム”が、学園祭展示賞とのダブル受賞という結果になりました。また、学生委員会賞に“安心して学食を利用しよう会”が選出。各チームの代表者には、それぞれ清水信年学長・八木雅史副学長より表彰状と副賞が授与されました。
自分たちで考え、協力して提案を練り上げ、相手に伝え、説得する。それはまさに、社会人に求められる大切な力。本学では、【学生チャレンジプロジェクト】をはじめ、さまざまなプログラムやプロジェクトを通して、こうした力を確実に培っていきます。
最優秀賞チームのコメント
受賞した今の気持ちは?
一年間、チャレンジプロジェクトに向けて取り組んできました。毎回課題があって大変なこともありましたが、その集大成としてこういう結果になり、安心と嬉しい気持ちでいっぱいです。
提案を考えていくうえで気をつけたことや意識したことは?
意識したのは、ゼミのテーマである “ジェンダー”という視点からパンフレットを見直すこと。2年生の時から学んできた多様性・ジェンダー平等といったことを生かしたいと、勉強不足のところは勉強しながら取り組みました。また、プロジェクトを進めるなか、意見が違いまとまらないこともありましたが、全員が意見を言って進めることに気をつけました。
実現に向けて取り組んでいくにあたり、今の意気込みを聞かせてください
自分たちが考えてきたことを、できるだけ再現できるように頑張っていきたいと思います。
優秀賞チームのコメント
受賞した今の気持ちは?
寮で知り合い、友人になったメンバーと一緒にこのプロジェクトに参加。長い時間準備してきたので、入賞できて本当に嬉しいです。学園祭展示賞も取ることができ、驚きました。
提案を考えていくうえで気をつけたことや意識したことは?
コンテストの実現に向けて、Why(理由)、What(内容)、How(方法)というコンセプトの流れを意識しました。また、チームワークも大切にしました。意見がバラバラになったときも、皆の意見を聞いて相談し、一番良い意見を選ぶようにしました。
最終審査結果
【最優秀賞】チームErichan『めざせ多様性!大学案内ぱんふれっと改良案』
- 大学案内パンフレットに登場する人の“多様性”を増やす
- 女子高生のロールモデルとなるよう、いろいろな場で活躍している女子学生を掲載
- 国際交流の盛んな大学であることをアピールするため、より多様な出身国の留学生を掲載
- 安心して通いやすい大学であると周知するため、障がいを持つ学生やLGBTの学生への配慮があることを記載