2大学合同プロジェクト!前川ゼミがアスカカンパニーのミッションに挑戦
公開日:2026年6月19日
人間社会学部人間健康学科・前川明准教授のゼミでは、「働くための能力を大学生活の中でどのように身につけ、伸ばしていくのか」を実践と経験を通して探求しています。2026年度はその学びをさらに深めるため、プラスチック製品の開発・生産を手掛けるアスカカンパニー株式会社(兵庫県加東市)との共創プログラムに取り組みます。
今年度は、プラスチックのポイ捨て防止に結びつくアイデアづくりに取り組みます。心理・行動・環境の視点を踏まえ、実際の行動変容につながる仕組みや施策を考案していきます。
また今回は、武庫川女子大学経営学部経営学科・井口徹郎教授のゼミとの合同プロジェクトとして始動し、異なる専門性を持つ学生が協働しながら、多角的に考える力を養っていきます。
もくじ
3月6日(金) キックオフミーティング
3月6日(金)、2大学の学生たちはアスカカンパニー本社を訪問し、プロジェクトのキックオフミーティングを行いました。まずは同社について理解を深めるため、紹介動画を視聴し、プラスチック容器の開発や環境配慮型素材の研究、AI・DXを活用した品質管理など、多岐にわたる取り組みについて説明を受けました。


次に、工場見学を行いました。夜間も無人で稼働する清潔な製造ラインや精密な工程を見せていただき、医療や食品分野で扱われる製品がどのように作られているのかを知ることができました。その後は、デザート容器や乳児向けスプーン、医薬品パッケージなど実際の製品を前に説明を受け、身近なアイテムにも高度な技術が込められていることを理解しました。
製品づくりや生産工程について理解を深めたあと、会社の方から「プラスチックにはどのようなイメージがありますか?」と投げかけがあり、学生同士で意見交換を行いました。「生活に欠かせない」「環境への影響が気になる」などさまざまな声が挙がり、素材の特性や環境課題について改めて考える時間となりました。
こうした企業の実践を知ることで、学生たちは「プラスチックのポイ捨て防止」という今回の課題を、ものづくりの視点からも考えるきっかけを得ることができました。
最後に、学生たちは2大学混合のチームでグループワークに取り組みました。ポイ捨てが起こる要因について意見を出し合い、今後どのような力を身につけていきたいかを共有。学生同士が交流を深めながら、ミッションに向けた最初の一歩を踏み出しました。

本プロジェクトは今後、5月末〜6月初旬の中間発表を経て、8月の最終プレゼンへと進んでいきます。
6月6日(土) 中間発表
6月6日(土)、武庫川女子大学経営学部経営学科・井口徹郎教授のゼミ生とともに、アスカカンパニー株式会社との共創プログラムにおける中間発表を行いました。
調査をもとに、課題の背景を整理
中間発表では、各グループがこれまでの調査結果をもとに、ポイ捨てが起こる要因を整理し、解決に向けた提案を行いました。
本学の学生は、三宮周辺を対象に、駅周辺や飲食店が集まるエリアなどを実際に観察。ゴミ箱の少なさや分かりにくさ、夜間の人の流れ、すでにゴミが落ちている場所にさらに捨てられやすくなる状況などに着目しました。単に「ゴミを捨てないように呼びかける」のではなく、なぜポイ捨てが起こるのか、どうすれば自然にゴミ箱へ向かう行動につながるのかを考えました。
具体的には、ゴミ箱の場所を分かりやすく示すマップ機能に、ゴミを捨てる行動への動機づけを加える提案や、三宮・サンセット通り周辺で見られるポイ捨ての状況を、ゴミの種類や場所ごとに記録し、店舗や地域の対策につなげる提案がありました。また、ペットボトル回収機と専用アプリを連動させ、回収量に応じてキャラクターが育成される仕組みや、飲食店が集まるエリアにプラスチック専用回収ボックスを設置し、利用者に近隣店舗で使えるクーポンを発行する仕組みなど、ポイ捨てを防ぐだけでなく、人の行動を自然に変えていくためのアイデアが示されました。


「実現できる提案」に近づけるために
発表後には、アスカカンパニー株式会社の方や先生から、それぞれの提案に対して講評が行われました。学生たちは、ターゲットの設定、利用者にとってのメリット、安全性、運用にかかる費用、協力してもらう企業や行政にとっての利点などについて助言を受け、提案を実現に近づけるための視点を整理しました。
また、発表を聞く学生もワークシートを活用し、参考になった点や質問、改善につながる意見を記入。発表を評価するのではなく、最終発表をより良いものにするために、互いの提案に対して建設的に意見を交わしました。
グループを越えた意見交換
すべての発表後には、大学やグループを越えて学生同士が意見交換を行いました。
発表を終えた学生たちは、自分たちの提案について他の学生から質問や助言を受けるとともに、他グループの考え方や調査の進め方にも触れました。異なる視点から意見をもらうことで、自分たちだけでは気づきにくかった課題や、提案を深めるためのヒントを得る機会となりました。
今回の中間発表は、これまでの取り組みを共有するとともに、提案内容を見直し、磨き上げていくための重要なステップとなりました。学生たちは今後、今回得た意見や助言をもとに、提案の具体性や実現可能性をさらに高め、最終発表に向けて取り組みを進めていきます。












