4年目も無事終了!川合ゼミの学生たちがサポートした高校生の最終発表に同席
公開日:2022年12月15日
本学では、2019年に兵庫県立猪名川高等学校と高大連携協定を締結。それに伴い、商学部経営学科・川合宏之准教授のゼミでは同校での授業サポートを行っています。
4年目を迎える今年度は、2~4年生36名が参加して授業をサポートしています。
9月5日(月) 『交流会』
初回となった9月5日(月)は、少しでもお互いのことを知ってから授業に入れるように、と昨年度より導入した交流会を実施。学生たちが、大学生活や高校時代について話しながら交流を図りました。
9月12日(月)・26日(月)・10月3日(月)・17日(月)・31日(月)・11月7日(月)
授業サポート 『データの収集と分析』『課題と解決策を考える』
2回目となる9月12日(月)から、いよいよ本格的な授業サポートを開始。まずは、高校生たちが夏休みに個々で調べてきたことをグループ内で共有、意見交換を行いました。
翌週の9月26日(月)からは、提案の根拠を示すため、同校が2年前から導入している地域経済分析システム【RESAS】を活用してのデータ収集・分析。高校生たちは、ワークシートをもとにさまざまな“データ”に触れるところからスタートしました。
慣れてきたら自分たちのテーマに合ったデータを探して分析し、各自のテーマに関する課題をピックアップ。分析したデータを“根拠”に、課題の解決につながるアイデア・提案を考えていきました。
3週に渡って行われた高校生たちのデータ収集・分析を、傍らでじっくりサポートした学生たち。データの見方や探し方、分析におけるポイントなど、客観的な視点でアドバイスしながら、高校生たちが自分で必要な情報を得られるようにうまく導いていったり。また、さまざまな角度からテーマを考えてみることの大切さについても伝えていました。
回を重ねるごとに距離も縮まり、和やかな空気のなかで授業は進行。さらに、学生たちの的確なアドバイスもあり、高校生たちの提案も着々と形になってきています。
最後の2週は、発表用のパワーポイント作成などの最終準備をサポート。大学の授業やゼミ活動などにおいて、何度もパワーポイントを使った資料作成を行ってきた学生たち。さらに自分たちの学びを生かして、アドバイスをしていきました。
11月28日(月) 最終発表【第6回猪名川町の未来を描く高校生フォーラム】を見学
9月より2カ月にわたり、高校生たちの取り組みをサポートしてきた川合ゼミの学生たちが、最後の授業から3週間後の11月28日(月)に再び同校を訪問しました。
この日は、授業サポートの集大成となる【第6回猪名川町の未来を描く高校生フォーラム】の実施日。3年ぶりとなる対面での発表を行う高校生たちを、そばで見守りました。
全7回の授業を通して、ゼミ生から提案内容はもちろんプレゼン時のアドバイスも受けてきた高校生たち。猪名川町長をはじめとする錚々たる顔ぶれの審査員に向け、緊張のなかでも堂々とした立派な発表を行いました。そのひとつひとつに、真剣に耳を傾けていたゼミ生たち。発表が終わるごとに盛大な拍手を送っていました。
発表後の質疑応答の際、審査員より『大学生から学んだこと』を問われる場面も。高校生たちは、「自分たちの夢見がちな部分に現実味のある意見をくれた」「自分たちだけで資料を集めるのは本当に大変だったので、大学生の皆さんからのアドバイスのおかげで作成することができた」と答えていました。
高校生たちの発表がすべて終わると、エキシビジョンとして川合ゼミの2年生5名が壇上へ。「高校生の見本となるように」と取り組んできた提案を発表しました。高校生たちも、自分たちの提案発表と、何が、どのように違うのか、肌で感じられるいい機会になったようです。
一方、今年度から新たに参加した2年生は、初めての経験。うまくサポートできなかったり、戸惑うことも。だからこそ、来年は今回の経験で学んだことを生かしたい、と意気込んでいました。
高大連携での取り組みは、学生たち自身が成長を感じられる貴重な経験になっています。