岡田ゼミの学生が、使用済企業ユニフォームを“リビルド”。新たな製品企画へ挑戦!
公開日:2025年2月3日
自分自身の問題意識や願いを中心とした『自分ごと』からはじまるビジネスやプロジェクトについて対話と実践に重きを置いて活動している商学部経営学科・岡田恵実講師のゼミ。
今年度、2年生のゼミ生たちは、本学卒業生・井川克俊氏が経営する会社と連携して新たな製品の企画に取り組みます。
株式会社Plobrem Solvingと株式会社リビルドットという2つの会社を経営されている井川氏。株式会社Plobrem Solvingで、自社の思いや理念を込めたオリジナルの企業ユニフォームを企画・デザイン・生産。(交換のため)数年で役目を終える企業ユニフォームを『リビルド(再構築)』し、人や環境に役立つ新たな製品に生まれ変わらせることを目指し、株会社リビルドットを設立。これまでさまざまな製品を製作してきました。
この“リビルド”の取り組みを広げていきたい、と考えている井川氏から「大学生の新鮮な目線で何か新しい製品企画ができないか?」との要望を受け、今回のプロジェクトがスタートしました。
もくじ
10月29日(火) キックオフミーティング
10月29日(火)には、井川氏が本学を訪れ、キックオフミーティングを実施。初顔合わせということもあり、まずは1人ずつ今回のプロジェクトへの思いとともに自己紹介を行いました。
その後、井川氏から会社や事業、本プロジェクトの概要について説明。続いて、ゼミ生たちはリサイクル・加工技術を活用して生まれ変わった製品に実際に触れたり、素材を確認したりしながら、井川氏に積極的に質問をしていました。
今回、ゼミ生たちが考える製品は、「服から服にはしない」「何らかの形で広義の環境に役に立つ」もの。この日の最後に、井川氏から参考になる書籍を2冊紹介してもらったゼミ生たち。それらを参考にしながら、ここから調査を進め、11月中に井川氏がピックアップした提案先企業への視察を行う予定です。
廃棄衣類の現状やリサイクル技術、素材となる反毛の特性などについて、しっかりと理解したうえで、環境に役立つ製品アイデアを検討・企画し、提案先企業へ企画プレゼンテーション。企画に関心を持ってもらえた場合は、商品化の具体的検討、協力先への提案を行っていく予定です。
1月7日(火) 商品アイデア提案
1月7日(火)、井川氏を本学に招き、ゼミ生それぞれが考えたリビルド(反毛)商品アイデアの提案を行いました。
本プロジェクトがスタートして約2カ月半。その間に、個々で調査を行ったり、素材の勉強会を行ったり。それらを踏まえて、ゼミ生一人ひとりが新しい商品アイデアを考案。12月に、井川氏を交えて行った中間ブラッシュアップ会でのフィードバックを踏まえ、この日、ブラッシュアップした提案を井川氏に向けて発表しました。
ゼミ生たちは順番に前に出て、それぞれの商品アイデアを紹介。なぜこの商品にしたのか、SDGs反毛にする理由、差別化や優位性、コスト、伝えたいメッセージなどを発表しました。この日は、2名が体調不良のため欠席していましたが、そのうち1名は本人の強い希望によりオンラインで発表。ゼミ生の人数分となる15のアイデアが出揃いました。
全員の発表後、ゼミ生たちの提案に対して「基本的にはポジティブに捉えている」と話した井川氏。そのうえで、一つひとつの提案に対して、どういうところが良くて、どういうところがブラッシュアップが必要か、現時点で実現性の高い提案とその理由について具体的にゼミ生たちに説明しました。
また、井川氏から見て特に良かった3つのアイデアについて、「商品化の可能性について検討していく」というお話が。そのうえで、提案先企業へ企画プレゼンテーションを行う予定です。
さらに、1月10日(金)には、今回の協力先企業のひとつであるマグチグループのグループ会社・ユナイトサービス株式会社を訪問。「使用済ユニフォームなどの反毛を活用した、倉庫および配送で役立つものを提案してほしい」という要望への対応に向けた現場見学と意見交換を行いました。今後、プロジェクトチームを作り、具体的な提案を行っていく予定です。