『I-1グランプリ』が終結。本学4年生が、学生生活最後に担当教員へ恩返しの優勝!

『I-1グランプリ』が終結。本学4年生が、学生生活最後に担当教員へ恩返しの優勝!

公開日:2024年1月19日

松本 晴さん

10月4日(水)、【第7回神戸学生イノベーターズグランプリ(通称:I-1グランプリ)】がスタートしました。

I-1グランプリとは、本学が2009年から行っている『課題解決プログラム』。社会に新しい価値をもたらす変革(イノベーション)を興す知恵を備えた人材育成を目的として、企業が直面している課題を学生らしい視点やマーケティング手法を活用して解決・提案する企画です。2017年度より名称を新たに【I-1グランプリ】として実施しています。

10月4日(水):開会式

マネージャー

10月4日(水)に行われた開会式には、本学を含め近隣の大学から17チーム・約50名が参加しました。

これまで、株式会社伍魚福、大正製薬株式会社、トーラク株式会社、ワッフルケーキの店R.L(エール・エル)、株式会社フェリーさんふらわあ、六甲山観光株式会社など、多くの企業が抱える課題解決に取り組んできました。

今年度は、アシックス商事株式会社のご協力を得て、「スポーツデータ分析システム『ASICS TUNEGRID』の新たな活用方法を考えよう!」と題し、シューズ市場における新たな価値創出に取り組みます。

開会式では、藤井啓吾学長からの挨拶の後、アシックス商事株式会社取締役・荒巻真央氏が、今回のプロジェクトへの思いとともに学生たちへ激励のメッセージを送りました。

藤井啓吾学長

その後、株式会社アシックスの高本義国マネージャーより、スポーツデータ分析システム『ASICS TUNEGRID』について説明。アイデア検討のアドバイスが送られ、事務局より今後のスケジュールやプレゼンテーションの注意事項、審査基準などについて説明が行われました。

株式会社アシックス

質問をする大学生

すべての説明を聞き終えると、学生たちから次々と質問が。今回活用する『TUNEGRID』の具体的な機能について、質問が多く聞かれました。

ここからは、各チームで収集・調査を実施。2週間後のフィールドワークでアシックススポーツミュージアムを視察した後、11月の中間プレゼンテーションに臨みます。

今回も、学生たちの新たな視点と日頃の学びを活かした提案に期待です。

10月18日(水):フィールドワーク(アシックススポーツミュージアム)
11月15日(水):中間プレゼンテーション会(オンライン)

参加学生

開会式から2週間後の10月18日(水)には、フィールドワークを実施しました。

学生たちが訪れたのは『アシックススポーツミュージアム』。トップアスリートが使用したシューズなどが選手のプロフィールとともに展示されていたり、世界記録の凄さを体感することができる“企業博物館”です。

この日は、ミュージアムを見学するとともに、アシックスの担当者の方から改めて今回の取り組みにおけるテーマなどについての説明を受けました。

説明を受ける学生

また、「スポーツデータ分析システム『ASICS TUNEGRID』」と連動し情報を伝達する、小型センサー『TUNEGRID-CUBE』を手に取って触れてみたり、身体に装着してみたり。参加した学生たちは、説明を聞くだけでなく、実践を通して『ASICS TUNEGRID』をより深く理解することができたようです。

『TUNEGRID-CUBE』試着

説明を聞く学生

フィールドワークから約1カ月後の11月15日(水)には、オンラインでの中間プレゼンテーション会を実施。限られた時間のなかで、現状分析、データ収集、コンセプトからターゲット層などをまとめ、それぞれ個性あふれる提案を発表しました。

ときに厳しい指摘もありましたが、より現実的な提案のために必要な視点に気づくことができた様子。学生たちは、12月の最終プレゼンテーション会に向け、この日の評価や指摘などを整理し、アドバイスを生かしながら提案内容をブラッシュアップしていきます。

12月23日(土):最終プレゼンテーション会

受賞学生・学長・教授

(前列左から、高本様、荒巻様、藤井学長、松本さん、小林様 
後列左:後藤准教授、後列右:辻本准教授)

12月23日(土)に、【第7回 神戸学生イノベーターズ・グランプリ(通称:I-1グランプリ)】の最終プレゼンテーション会を開催しました。

今年度のテーマは、「スポーツデータ分析システム『ASICS TUNEGRID』の新たな活用方法を考えよう!」。アシックス商事株式会社のご協力を得て、本学の学生をはじめ、神戸芸術工科大学、兵庫県立大学の学生たちが、シューズ市場における新たな価値創出に取り組んできました。そして、この日の最終プレゼンテーション会に参加したのは全16チーム。今年度は例年のような予選会は行わず進行しました。

11月の中間プレゼンテーション会での指摘をしっかり修正・ブラッシュアップして臨んだ各チーム。限られた時間のなかで、より具体的かつ実現性の高い“シューズ市場における新たな価値創出”につながる提案を考えてきました。

プレゼンテーション会

プレゼンテーション①

審査員

審査員は、アシックス商事株式会社代表取締役社長・小林淳二氏、取締役・荒巻真央氏、株式会社アシックス チューングリッド営業部 開発営業チーム マネージャー・高本義国氏と、藤井啓吾学長、商学部マーケティング学科・後藤こず惠准教授、人間社会学部人間社会学科・辻本乃理子准教授の計6名。各チームとも、落ち着いた様子でプレゼンテーションを行い、質疑応答では厳しい指摘を受ける場面もありましたが、みな冷静に対応していました。

プレゼンテーション②

プレゼンテーション③

全チームの発表後は、審査員6名による審査へ。『発想』『企画』『表現』の3つのポイントで審査が行われ、スポーツデータ分析システム『ASICS TUNEGRID』を登山へ活用する提案をした本学の『シミックス』チームが、見事優勝に輝きました。受賞を受け、同チームの学生は「所属していたゼミの清水先生には今までいろいろお世話になったので、先生に何か賞をあげたいとずっと思っていました。学生生活最後にそれが叶えられてよかったです」と喜びを語りました。

『シミックス』チーム優勝

小林氏挨拶

表彰後には、アシックス商事株式会社代表取締役社長の小林氏が挨拶。全体の講評と今後に向けたアドバイスを行いました。そして最後に、「自分たちでは思いつかないようなアイデアがたくさんあり、刺激になりました。また、皆さんが真剣に取り組んでくれたことがわかる提案ばかりだったので、この場を借りて心から感謝を申し上げたいと思います」と、学生たちの取り組みを労うとともに感謝を述べられました。

仲間と一緒に試行錯誤を重ねながら、約3カ月間に渡り取り組んできた学生たち。かけがえのない学びを得ると同時に、今後につながる貴重な経験になりました。

優勝チームの学生のコメント

松本 晴さん(商学部経営学科4年)
  • 今の率直な感想は?

    今まで商品企画のプレゼンに5回出てきて、1回も自分のなかで「勝てた」という感覚を掴めたことがありませんでした。でも今回、4年生で、最後の集大成として、今まで勉強してきたことがこういった結果につながって、すごく嬉しい気持ちです

  • 提案を考えるうえで一番意識したことは?

    既存の商品や使い方とは違う“おもしろさ”や“意外性”みたいなものを入れたいな、と思いました

  • 審査員からの質問に的確に返していたが、どんな質問がくるか予測していた?

    補足資料を2枚作っていて、想定される質問は考えていました

  • 今回の経験を今後どう生かしたい?

    将来、絶対何か成し遂げると決めているので、そのためにまだまだ挑戦していかないとなと思っています。ただ、今回ひとつの形として残ったし、自分の実力が思ったより成長したと感じたので、頑張った甲斐がありました

最終審査結果

  • 優勝

    シミックス(流通科学大学・清水信年ゼミ)

    『山バイザー』

  • 準優勝

    マガディーラ(神戸芸術工科大学・かわいひろゆきゼミ)

    『THEME PARK TUNEGRID』

  • 第3位

    one shoe(神戸芸術工科大学・かわいひろゆきゼミ)

    『船の旅をもっと安全に TUNELOCK』

  • 特別賞

    森脇ゼミ3年生チーム(流通科学大学・森脇丈子ゼミ)

    『水中ウォーキングでより良い生活を目指そうより良い生活を目指そう 〜高齢者を救うTUNEGRID〜』

    25.6(兵庫県立大学・上瀬昭司ゼミ)

    『デジタルビンGO!』

神戸学生イノベーターズ・グランプリ(通称:I-1グランプリ)とは・・・

I-1グランプリとは、本学が2009年から行っている『課題解決プログラム』。社会に新しい価値をもたらす変革(イノベーション)を興す知恵を備えた人材育成を目的として、企業が直面している課題を学生らしい視点やマーケティング手法を活用して解決・提案する企画です。2017年度より名称を新たに【I-1グランプリ】として実施しています。

2023年度テーマ概要

【メインテーマ】

シューズ市場における新たな価値創出
~スポーツデータ分析システム『ASICS TUNEGRID』 の新たな活用方法を考えよう!~

【サブテーマ】
  1. TUNEGRID によって解決できる社会課題・消費者ニーズを発掘しよう
  2. TUNEGRID を用いた商品・サービスを企画しよう
  3. 異業種(他企業や自治体など)と協業した TUNEGRID のビジネスモデルを考案しよう
  4. TUNEGRID を介した新規顧客獲得・ロイヤル顧客育成戦略を提案しよう
    (参考:TUNEGRIDについて https://www.tunegrid.asics.com/
期待される提案
  1. 収益構造の確立
  2. 企業PR(社会貢献活動)の促進
  3. デジタル技術の活用
スケジュール

10月4日(水) 開会式

「株式会社アシックスおよびアシックス商事株式会社」ご担当者様より
「テーマ解題説明」および会社紹介

10月18日(水) フィールドワーク

アシックス本社にて、TUNEGRIDを体験し、スポーツミュージアムを見学

11月15日(水)中間プレゼンテーション会(オンライン)

12月23日(土) 最終プレゼンテーション会

最終プレゼンテーション会終了後、表彰式

アシックス商事株式会社 → https://www.asics-trading.co.jp/company/company_information.html

【第6回学生イノベーターズ・グランプリ】の様子はこちら

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